「クラウドコスト高騰」に悩む現場責任者へ――成長投資を生み出すITコスト最適化
DX推進の切り札としてクラウドへ移行したものの、想定外のコスト高騰に頭を悩ませる企業は多い。そんな悩みに対してIT領域やものづくり領域での技術支援を得意とするパーソルクロステクノロジーが提案するのは、クラウドコストを最適化して成長投資につなげる「FinOps」の取り組みだ。単なるコスト削減にとどまらず、次なる攻めの投資原資を生み出す実践的なアプローチに迫る。
DX推進や業務効率化の切り札としてクラウド移行に踏み切った企業は多い。その一方で「想定以上にクラウドコストが高騰している」「無駄なコストに気付けない」「開発・運用部門と財務部門の間でコスト管理の意識が分断している」といった新たな課題に直面する企業も増えている。
パーソルクロステクノロジーの前里仁美氏は、クラウドコストが想定以上にかかってしまう企業の特徴として「管理体制の不在」を指摘する。
「クラウドの利用状況を全社的に管理できていないことやコスト削減を牽引する人材が社内にいないことが、コスト高騰の要因になっている場合が多いです。検証用に立ち上げたリソースがそのまま放置されて、使っていないのに課金され続けるケースも散見されます。『保守ベンダーに任せているから大丈夫』と思っても、改善できる設定をベンダーが見落としている場合があります。契約によっては利益維持のためにクラウドコスト削減に消極的なベンダーもあるので、『ベンダーに任せている』イコール『コスト最適化ができている』とは限りません」
パーソルクロステクノロジーの桂川誠氏は、企業におけるクラウドコスト管理の現状について次のように指摘する。
「Microsoft Azureをはじめとするクラウドサービスは、契約内容が複雑でコストの管理体系が分かりにくいという課題があります。コスト削減の必要性は理解していても実行する余裕がなく、後回しにされる場合が多いですね」
クラウドコストの見直しに着手する企業も増えているが、予算の「削減」が目的化してしまうと、企業の成長や事業推進の足を引っ張りかねない。コスト削減に注力し過ぎるあまりセキュリティ対策が手薄になったり、必要なシステム要件を満たせずユーザビリティが低下したりするのでは本末転倒だ。
アセスメントから運用まで一気通貫でサポート
クラウドコストを見直す上で重要になるのが「FinOps」の考え方だ。FinOpsとは、財務(Finance)と開発・運用(DevOps)を掛け合わせた造語で、クラウドコストの可視化や最適化、ビジネス価値の最大化を企業全体で推進する文化や実践手法を指す。無駄なコストを削減して浮いたリソースを新たな注力事業やAI導入といった成長投資に「再配分」するアプローチが、これからの企業競争力を左右する鍵になる。
一方で、FinOpsが重要であると理解していても、それに取り組もうとすると多くの企業が足踏みしてしまうのが実情だ。その最大の障壁が「部門間の分断」と「人員リソースの不足」だ。開発部門はシステムの安定稼働と新機能のリリースを優先して、財務部門は予算の超過を危惧する。この両者の溝を埋める専門家が不在の中、自社だけでクラウドコストの最適化を進めるのは至難の業だ。
こうした課題を解消するために、パーソルクロステクノロジーはFinOpsの実践をサポートするクラウドコスト最適化サービスを提供している。クラウド資産のアセスメントを実施して削減余地のあるリソースを洗い出し、利用状況の分析を基に適切なリソースサイズへの変更(ライトサイジング)や予約インスタンスの利用など、コスト最適化につながる改善策を提示する。
しかし、単にコストを削ればよいというわけではなく、「維持すべきリソース」と「最適化すべきリソース」を見極める必要がある。顧客の担当者と対話を重ねて、複数のシステムの相関関係やシステムの可用性、将来の拡張性を担保した上で最適化・削減する。
前里氏によると、このアセスメントを通じて大幅なコスト削減を実現した事例もあるという。
「ある大手保険会社さまは、パーソルクロステクノロジーのアセスメントと削減施策の実行支援によって年間数千万円のクラウドコスト削減に成功しました。お客さまからは、コストが下がっただけでなく、クラウドコスト管理を社内で実施するために必要なナレッジを得られた点も評価していただきました」
このように、パーソルクロステクノロジーはクラウドコストの削減を一時的なイベントで終わらせないための運用を重視している。クラウドサービスは日々アップデートされ、新しい課金体系や割引制度が次々と登場する。「一度削減して終わりにするのではなく、継続的にメンテナンスをして、浮いたコストを戦略的IT投資に再配分するサイクルを回し続けることがFinOpsの本質です」と桂川氏は強調する。
単なる外注先ではない 意思決定をサポートするパートナーとしての強み
クラウドコスト最適化の作業を外部委託する際に単なる「作業の代行」のみを依頼してしまうと、自社のビジネス戦略とIT戦略にずれが生じるリスクがある。パーソルクロステクノロジーが顧客から厚い信頼を得ている理由の一つに、依頼された作業を請け負うだけでなく「本質的な課題を解決して顧客の意思決定をサポートするパートナー」としての姿勢を大切にしている点がある。
その強みを支えているのが、多様な専門性を持つプロフェッショナル人材の存在だ。桂川氏はITエンジニアとしての知見だけでなく、経営コンサルタントの国家資格である「中小企業診断士」の資格を有している。
「FinOpsにおけるコスト削減は、単なる技術的なアプローチだけでは完結しません。経営の視点から事業価値を見いだして、ビジネス環境の激しい変化の中で効率良く利益を創出する必要があります。技術部門だけでなく、経営層にも納得していただける戦略的なコスト管理を提案できるのがわれわれの強みです」
高度な技術力を持つ人材が在籍していることも大きな安心材料だ。その一人である小田島哲也氏は、Microsoftの製品やサービスに関する豊富な知識や熱意を持つ人に贈られる国際的なアワード「Microsoft MVP for Microsoft Azure」(以下、Microsoft MVP)を8年連続で受賞している。Microsoft製品/テクノロジーのコミュニティーでも積極的に情報発信を続けるエキスパート人材だ。
「Microsoft MVPとしてMicrosoft製品のコミュニティーで活動するとともに、お客さまから寄せられるMicrosoft製品に関する問い合わせに日々対応しています。FinOpsについても、クラウド費用の共通規格『FOCUS』(FinOps Open Cost and Usage Specification)に関する調査や実装など、国内でほとんど事例がない先進テクノロジーの導入に携わっています。お客さまの多様なお悩みに対して、最適な技術アプローチができるようにバックアップしています」
難しいトラブル対応や複雑に絡み合ったシステムの解読など、技術的なボトルネックを迅速に解消できるエキスパートが、FinOpsプロジェクトの推進力を高めている。
前里氏も海外のカンファレンスなどに積極的に足を運び、生きた最新情報を顧客に還元するように心掛けているという。
「米国カリフォルニア州サンディエゴで毎年6月に開催されるFinOps最大のイベント『FinOps X』にメンバーが参加して、世界の最新トレンドや先進事例を直接学んでいます。イベントへの参加以外にも、チームとしてFinOpsに関する最新の一次情報を取得して共有する組織風土があります。社内外の情報をいち早くキャッチアップし、サービスをブラッシュアップしてお客さまに還元することで、最適なコスト管理手法を提供する体制を整えています」
AI時代にますます重要性を増すクラウドコストの最適化の取り組み
今後、企業を取り巻くクラウド環境はさらに複雑さを増すと予想される。昨今の急激な円安傾向や物価上昇は、海外製のクラウドサービスの利用料にダイレクトに影響する。生成AIをはじめとする高度なテクノロジーの普及によって、クラウドのリソース消費はこれまで以上のスピードで拡大するとみられている。
前里氏は、まさにそのような時代にこそ、クラウドコスト最適化の取り組みが求められると強調する。
「生成AIを『取りあえず導入してみよう』という企業が増えていますが、クラウド型の生成AIは従量課金制のサービスが多く、いざ利用してみると想定以上に費用がかかるケースが散見されます。明確な計画やガバナンスを持たずにAI投資を先行させてしまうと、あっという間に想定を何百万円も超えるコスト超過に陥る危険性があります。だからこそ、攻めの投資の前に、まずは既存環境の無駄を省くFinOpsの取り組みが急務です」
ITコスト管理に課題を感じつつも、どこから手を付ければいいか分からないと悩む現場責任者は多い。そうした担当者に向けて、経営視点と現場視点の双方を熟知する桂川氏は次のように提言する。
「まずは一度、自社のIT資産のアセスメントを受けることをお勧めします。外部の専門家の目を入れることで、新しい気付きやコスト削減の糸口が見つかるはずです。私たちパーソルクロステクノロジーはこうした取り組みの支援を通じて、単にコスト削減を提案・実行するだけでなく、お客さまの事業を次のステージに進めるための原資を共に創り出すパートナーでありたいと考えています」
パーソルクロステクノロジーは、過去実績の統計を基にどの程度費用削減の余地があるかを測定・試算する「Azureコスト削減額かんたんシミュレーター」を公開している。さらに、顧客環境を確認してコスト分析結果と削減案をまとめる「Azureコストレポート」を毎月3社限定で無料提供しているので、FinOpsの第一歩として自社のクラウドコストを把握して、伴走支援ができる専門家の目を入れる機会にしてみてはいかがだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
関連リンク
提供:パーソルクロステクノロジー株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ビジネスオンライン編集部/掲載内容有効期限:2026年8月20日




中小製造業のDXが進まない3つの原因 AI活用が「当たり前の風景」になる日は来るか


