なぜファミマの「1998円腕時計」は完売したのか “ちょうどいい一本”がササった理由:週末に「へえ」な話(1/3 ページ)
ファミリーマートのオリジナル腕時計が発売10日ほどでほぼ完売した。コンビニで時計を買う時代が始まっているのだろうか。
コンビニで腕時計を買う――。ちょっと前までなら「えっ、どういうこと? 腕時計なんて売っているの?」などと思われたかもしれない。しかし、今その意外な組み合わせがヒットしている。
ファミリーマートが4月17日に発売したオリジナルの腕時計(1998円)が、発売から10日ほどでほぼ完売した。想定を上回る反響を受け、今秋には再販も予定しているのだ。
この腕時計は、同社のオリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」の新商品として登場したもの。白と黒の2色展開で、10気圧防水に対応。秒針やベルト穴には、ファミマカラーの青と緑を取り入れた。シチズン時計との共同開発で、デザイン監修はファッションデザイナーの落合宏理氏が担当した。
価格帯でいえば、チープウォッチのカテゴリーに入る。にもかかわらず、なぜファミマの腕時計は、ここまで話題になったのか。
開発のきっかけは、お客から寄せられた声だった。
ファミマによると「受験のときに腕時計が必要だったが、どこで買えばいいか分からなかった」「急に必要になったとき、コンビニで買えたら便利」といった声が寄せられていたという。
同社は「コンビニエンスウェア」の立ち上げから5周年を迎え、靴下やTシャツだけでなく、雑貨類までラインアップを広げてきた。2025年に投入したサングラスは、発売から1カ月足らずで品薄状態に。さらに、晴雨兼用傘も好調だったことから、「次は腕時計にも挑戦できるのでは」と考えたという。
ライフスタイル本部の須貝健彦(すがい・たけひこ)さんは、次のように話す。
「コンビニエンスウェアは、全身コーディネートできるほどラインアップが拡充してきました。そうした中で、腕時計はチャレンジ商品として企画。子どものファーストウォッチとしても使いやすいサイズ感で、コンビニで時計を手に取るという新しい体験を提供したいと考えました」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「チープカシオ」なぜ人気? 安価だけではない、若者に支持される理由
「チープカシオ」「チプカシ」と呼ばれる、カシオ計算機の腕時計が人気だ。テレビCMなどのプロモーションは打っていないが、SNSを中心になぜ若者から支持を集めているのだろうか。
なぜ、1000円超の分度器が人気なのか 測定メーカーがこだわった「4つのポイント」
小学生向けの1000円超の分度器が話題に。精密測定メーカー・新潟精機が開発した「両面タイプ」「色分け」「0度合わせ」「快段目盛」の4つの工夫で、子どもも使いやすく保護者からも注目されている。
ソニーは、なぜレコードを捨てなかったのか 7年ぶり新プレーヤー投入の背景
ソニーが7年ぶりにレコードプレーヤーの新製品を投入した。ストリーミングが主流の時代でも、なぜ同社はレコード事業を続けてきたのか。拡大するアナログ市場の実態や、若年層に広がる新しい音楽体験を担当者に聞いた。
「47都道府県ピンバッジ」が人気 なぜ「群馬県」が断トツに売れたのか
地図を扱うゼンリンが都道府県のカタチをしたピンバッジを販売したところ、想定以上に売れている。47種類を販売して、どの都道府県が最も売れたのか。トップは……。


