評価額160兆円の「怪物」OpenAI、6.2兆円赤字の深層 国家予算超え企業はどこへ向かうのか(3/4 ページ)
生成AIの雄・OpenAIが評価額160兆円でのIPOを視野に入れる。国家予算をも凌駕する怪物企業となった同社だが、足元では年間6.2兆円に達する巨額の赤字構造を抱える。急成長の舞台裏と覇権争いの行方を追う。
異能の集団を統率する立役者、グレッグ・ブロックマン
アルトマンが「ビジョナリー」だとすれば、天才たちのアイデアを現実のサービスとして実装した最大の功労者は、社長であり技術トップを務めるグレッグ・ブロックマンである。
ブロックマンは、アルトマンが投資していた会社の元CTOであり、技術責任者としてOpenAIに引き抜かれた。彼は社長業をこなしながら、今でも週に60〜100時間を現場でのプログラミングに費やすほどの超ハードワーカーだ。
あまりの忙しさに、自身の結婚式の準備から挙式までもOpenAIのオフィスで行ったという逸話すら残っている。規格外の天才科学者たちが生み出す技術を、私たちが利用できる「ChatGPT」というインフラへと昇華できたのは、彼のような存在があったからだろう。
迫るIPOと生成AI覇権競争の行方
OpenAIの快進撃は続くものの、市場の覇権争いは激しさを増している。アルトマンらの方針に異を唱え、OpenAIを去った第2世代のメンバーが立ち上げた「Anthropic(アンソロピック)」など、強力なライバル企業が台頭し、三つ巴の戦いが繰り広げられている。
年内から来年のうちに実施すると目されているOpenAIのIPOだが、イーロン・マスクが6月に上場させたSpaceXの株価が下落している状況などを目の当たりにし、上場時期を遅らせるべきか経営陣も揺れているという。一方で、ライバルのAnthropicもIPOで数十兆〜数百兆円規模の評価を集めると噂されている。生成AIベンダーを巡る狂騒と覇権競争からは、今後も目を離せない。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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