ペイミーCOOから原宿の銭湯へ 1日500人が訪れる「小杉湯原宿」はどう実現したのか:キャリアを180度変え、斜陽産業に挑む挑戦者たち(1/5 ページ)
将来を約束されたスタートアップのCOOは、なぜ斜陽産業といわれる銭湯業界へ飛び込んだのか。原宿で1日500人が訪れる「小杉湯原宿」を実現した、その挑戦と『文化を残す経営』に迫る。
ダイハツ、旭化成、NOT A HOTELなど登壇:
無料セミナー「ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏」開催!
ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。
AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。
- 開催日:7月8日(水)〜8月5日(水)
- 形式:オンラインセミナー
- 参加費:無料
特集:キャリアを180度変え、斜陽産業に挑む挑戦者たち
縮小が続く斜陽産業に、20〜30代の若者たちが事業承継や経営参画を通じて挑んでいる。異業種から180度のキャリアチェンジを決断した彼女たちは、なぜあえてその業界を選んだのか。その挑戦と再生の物語を追う。
2024年4月、東京・原宿に銭湯「小杉湯原宿」が誕生した。東京・高円寺で90年以上続く老舗銭湯「小杉湯」が出店した店舗で、東急不動産が2024年に開業した商業施設「ハラカド」の地下1階で営業する。「ラフォーレ原宿」など、原宿を代表する商業施設が集まる神宮前交差点という立地から、小杉湯原宿は開業前から注目を集めていた。
開業から2年が経った現在、1日平均の来客数は500人を超える。男女比は6.5:3.5で男性が多く、年齢層は30〜40代がボリュームゾーンだという。地元の人に加え、夜勤明けの看護師や、地方から推し活目的で夜行バスで来た若者など、幅広い層が訪れる。
「原宿のど真ん中に銭湯をつくる」という異例のプロジェクトをけん引したのが、ゆあそび(東京都渋谷区)の関根江里子社長だ。実は彼女は、銭湯業界出身ではない。金融系のスタートアップ「ペイミー」でCOOを務めていたが、そこから銭湯の業界に飛び込んだ。
銭湯は、1968年には1万7999軒あったが、現在は1493軒にまで落ち込んでいる(参照:全浴連「昭和33年からの組合加入銭湯数の推移」)。ピーク時の10分の1以下にまで減少した業界だ。将来を約束されたキャリアを捨てて、なぜ斜陽産業へ飛び込んだのか、関根氏に取材した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
コンビニの25倍も売れる コカ・コーラも期待するドリンクが「銭湯」を主戦場に選んだ真意
コンビニよりも銭湯で売れるドリンクがあるのをご存じだろうか? 日本コカ・コーラが出資したリラクゼーションドリンク「CHILL OUT」だ。なぜあえて「銭湯」を主戦場に選んだのか、その真意を取材した。
中小企業は「消去法」で50代を採用する 早期退職の前に知るべき現実
大企業の早期退職募集の波が広がりを見せている。申し込みシニア社員も多いようだが、中小企業への転職は簡単ではない。構造的なギャップを解説する。
退職一時金を「廃止」する会社は増えるのか 優秀人材が逃げる給与シフトの成否
王子ホールディングスは退職一時金を廃止すると発表した。過去3年間で廃止した大企業の事例はないが、今後この動きは加速するのだろうか。
病院内のカフェ、なぜ「タリーズ」が多い? 100店舗展開を支える運営戦略
タリーズは4月、100店舗目となる病院内店舗をオープンした。他のカフェチェーンの病院内出店は30〜50店規模にとどまるが、なぜタリーズが抜きんでているのか。タリーズが病院内に出店する理由を取材した。
シンガポールのドンキで飛ぶように売れる 1パック2000円の「日本産イチゴ」を支える技術とビジネスモデルとは
品種開発から販売までを一貫して手がける農業スタートアップ、CULTA。AIと人工環境を使う高速育種でイチゴの品種開発を大幅に短縮し、独自品種を東南アジアなどに輸出する。手本は、キウイで世界市場を築いたゼスプリ。品種開発とマーケティングを一体で握る「垂直統合」で、農業の構造転換に挑む。


