約8割が「夫婦別空間」を支持 共働き時代に変わる住まいの常識(2/2 ページ)
「夫婦はできるだけ一緒」が住まいの常識ではなくなりつつある。共働きや在宅ワークの広がりを背景に、一人で集中できる空間を重視する人が増えている。
一人で集中できる空間を重視
この傾向は、女性だけに見られたわけではない。
「自由設計で家を建てるとしたら何を取り入れたいか」を男性に聞くと、最も多かったのは「生活動線から完全に切り離された集中フロア・部屋」(39.0%)だった。
この結果について、オープンハウスグループは「性別に関係なく、仕事と生活が混在する従来のLDK中心の住まいでは、多様化するライフスタイルに対応しきれなくなっている」と話す。家族と過ごす時間を大切にしながらも、お互いが一人で過ごせる時間や空間を確保することが、良好な夫婦関係につながるという考え方だ。
こうしたニーズは、調査結果にも表れている。全体の75.7%が、自宅に仕事や学習、気分転換などに使える専用スペースを持ちたいと回答した。住まいには「家族で過ごす場所」に加え、「一人で集中できる場所」という役割も求められるようになっていることがうかがえる。
さらに、女性の64.2%は「通勤時間が短くなることはキャリア形成に大きなプラスになる」と回答した。広い家を求めるというより、職場に近い場所に住み、浮いた時間を仕事や学び、自分自身のために使いたいという意識が強いようだ。
同社は、限られた敷地でも、時間帯によって用途を変えられるスペースや、多層階住宅を活用したフロア分離によって、こうしたニーズに応えられるとしている。専用の書斎を設けることだけが解決策ではなく、一つの空間を仕事や家事、学習などに応じて柔軟に使い分ける発想も重要だという。
住宅に求められるものは、広さだけではない。家族で過ごす空間に加え、一人で集中できる空間も重視されるようになってきた。今回の調査は、そんな価値観の変化を示している。
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