Claude、一部チャットがGoogle検索で“丸見え”に 過去には「ChatGPT」でも 漏えいの原因は?
「Claude」の一部チャットが、Google検索から閲覧状態になっていることが判明した。Anthropicはこの問題にどう対処したのか。
2026年7月最後の週末、米Anthropicのチャットbot「Claude」とユーザーとの、一見するとプライベートと思われる会話が、Google検索の検索結果に公開表示されていたことが判明した。
報道によると、一部の会話には暗号資産ウォレットの秘密鍵や、氏名・住所などの個人情報といった機密性の高い情報が含まれていたという。この問題は、Claudeの「共有」機能を利用したチャットに影響した。同機能は通常、会話の記録を他の人に共有するために利用するものだ。
この問題は週末に表面化した。米国のネット掲示板「Reddit」にあるClaude関連のディスカッションチャンネルの参加者が、Googleで特定の検索フレーズを入力すると、共有されたClaudeの会話が検索結果として大量に表示されることを発見したことで発覚した。また、Claude内でユーザーが作成できる対話型ツールやミニアプリの「Artifacts」も検索結果に表示されていた。
意図せず公開されたとみられるチャットの内容は「官能小説」「プログラミングに関するやりとり」「業務メモ」「架空の書籍レビュー」まで多岐にわたっていた。その中でも「Anthropicによって共有」と表示されたチャットの1つでは、Claudeが性的に露骨なコンテンツを生成しており、これはAnthropicの成人向けコンテンツに関するポリシーに反している。
“一部チャットが丸見え問題”の原因は? Anthropicが弁明
Anthropicの広報担当者は、ビジネス誌「Fortune」に対して次のように述べている。
「当社は、Claudeとの会話を公開するかどうかをユーザー自身が管理できるようにしている。また、当社のプライバシー原則に従い、Googleなどの検索エンジンに対してチャットの一覧やサイトマップを提供していない。共有用リンクは推測したり発見したりできるものではなく、ユーザー自身が共有しない限り第三者が見つけることはできない。ユーザーが会話を共有した場合、その内容は公開アクセス可能となり、他の公開Webコンテンツと同様に、第三者のサービスによってアーカイブされる可能性がある」
同社はこの問題に対処したとみられ、Redditで共有された手法ではGoogle経由でこれらのリンクを検索できなくなっている。しかし、本稿執筆時点(7月28日午前)では、以前に公開されていたチャットへのリンクの多くは依然として有効であり、リンクを知っている人であればアクセス可能な状態だった。
Claudeのチャットを共有する仕組み
Claudeの会話は、初期設定では非公開であり、影響を受けたのはユーザーが他者と「共有」したチャットのみだとみられる。Claudeの共有ボタンは、多くの競合サービスと同様の仕組みを採用している。ユーザーが共有を選択すると、Claudeはその時点の会話のスナップショットを専用のWebアドレスに保存し、そのリンクを1人または少人数の相手に送ることを想定している。
これらのリンクから、ユーザーのアカウント全体や、そのユーザーが会話した全てのチャットにアクセスできるわけではない。
過去には「ChatGPT」が約10万件の会話を“お漏らし”
Claudeの会話がGoogle検索に表示されたのは今回が初めてではない。米国のビジネス誌「Forbes」によると、同様の問題は2025年にも発生している。さらにほぼ同じ問題によって、米OpenAIのチャットbot「ChatGPT」のチャット約10万件がGoogle検索で公開された。イーロン・マスク氏が率いる米xAIのチャットbot「Grok」でも、過去に同様の問題が発生している。
この問題は、AIチャットbotの共有機能が会話ごとに固有のURLを生成し、そのリンクが自動的に公開され、検索エンジンによるクロールを許可した状態になっていたことが原因だ。こうした状況は、多くの場合、ユーザーが認識していないまま発生していた。
ユーザーがチャットbotに機密情報を入力する機会が増える中、このような事例は大量の個人データや機密情報が流出するリスクを高める。共有されたチャットは、共有ドキュメントよりも機密性が高い場合が多い。人々はチャットbotを、仕事、健康、法律上の問題について率直に考えを整理する場として利用しており、その内容は必ずしも公開を望むものではないためである。
また、OpenAI、Anthropic、xAIのいずれも同様の問題を繰り返し起こしていることは、この種の問題を業界全体が恒久的に解決できていないことを示唆している。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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