なぜ、サンリオの「昭和・平成キャラ」は再び人気なのか ポムポムプリン30周年が映す愛される理由:「らしさ」を守る工夫(2/5 ページ)
昭和や平成初期に誕生したサンリオキャラクターが、今あらためて人気を集めている。なぜ世代を超えて支持されるのか。サンリオのプロデューサーに、レトロブームとの関係やSNS時代のキャラクター戦略、長く愛される理由を聞いた。
商品だけでなくSNSが“出会いの場”に
今回取り上げるのは、いま存在感を高めている「ポムポムプリン」と「はぴだんぶい」だ。
1996年にデビューしたポムポムプリンは、一時期は商品展開が限られることもあった。しかし、2010年ごろからサンリオキャラクター大賞で上位に入るようになり、2013年には3位を獲得。その後は、公式Xの開設や「ポムポムプリンカフェ」の展開など活動の幅を広げ、2015年、2016年にはサンリオキャラクター大賞で1位に輝いた。
現在は、友だちキャラクター「チームプリン」の展開やオリジナル楽曲の制作にも力を入れ、30周年を迎えた2026年は「むずかしいこと、しらんぷりん♪」をキーメッセージに、国内外でイベントや楽曲配信などさまざまな企画を展開している。
一方の「はぴだんぶい」は、バッドばつ丸、ポチャッコ、あひるのペックル、けろけろけろっぴ、タキシードサム、ハンギョドンの6キャラクターで構成されるユニットだ。いずれも昭和から平成初期にデビューした「男のコ」のキャラクターで、2020年に結成された。「ハッピーになりたい男子たち」「V字回復を目指す」という思いを込めて名付けられた。
SNSを軸に活動を続けた結果、2026年のサンリオキャラクター大賞ではメンバー全員が15位以内にランクインし、ユニット名の由来でもある「V字回復」を実現した。
こうした人気の背景について、山本さんは「以前は文房具などのグッズがキャラクターとの主な接点でしたが、今ではSNSをきっかけにキャラクターを知り、ファン同士が交流したり、自ら魅力を発信したりする機会が大きく増えました」と話す。
SNSの普及によって、企業が一方的に情報を発信するだけでなく、ファン自身がキャラクターの魅力を発信し、共有するようになった。そうした投稿を通じて新たなファンが生まれ、コミュニティーも広がっているという。その積み重ねが、幅広い世代から支持を集める要因の一つになっているようだ。
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