2015年7月27日以前の記事
検索
連載

キオクシア、1カ月で株価が3分の1に下落 世界的な半導体売り、今日の決算はどうなる?(1/4 ページ)

これが「AIバブル崩壊の始まり」と一言で片づけるのは早計だ。今回の値動きは、キオクシア固有の悪材料、世界的なメモリ株売り、そして需給要因という3つの力が重なって効いてきたことにある。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

ダイハツ、旭化成、NOT A HOTELなど登壇:
無料セミナー「ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏」開催!

photo

ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。

AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。


  • 開催日:7月8日(水)〜8月5日(水)
  • 形式:オンラインセミナー
  • 参加費:無料

筆者プロフィール:古田拓也 株式会社X Capital 1級FP技能士

FP技能士センター正会員。中央大学卒業後、フィンテックスタートアップにて金融商品取引業者の設立や事業会社向けサービス構築を手がけたのち、広告DX会社を創業。サム・アルトマン氏創立のWorld財団における日本コミュニティスペシャリストを経て株式会社X Capitalへ参画。


 半導体関連株が雪崩が起きるように売られている。その象徴がキオクシアホールディングスだ。

 キオクシアの株は7月29日、一時前日比15%安の3万7650円まで売りこまれ、終値は3万8380円となった。6月22日につけた上場来高値11万2700円から、わずか1カ月ほどで7割弱を失ったことになる。


株価が乱高下するキオクシア(編集部撮影)

上場来最高値からわずか一カ月で70%弱下落(出所:TradingView)

 この間、株価は7月17日と28日の2度にわたってストップ安になった。ほんの1カ月前、同社の時価総額は60兆円の大台に乗せ、トヨタ自動車を抜いて国内トップに立っていたのにもかかわらずだ。

 しかし、これが「AIバブル崩壊の始まり」と一言で片づけるのは早計だ。

 今回の値動きは、キオクシア固有の悪材料、世界的なメモリ株売り、そして需給要因という3つの力が重なって効いてきたことにある。

引き金はたった371億円の賠償判決だった?

 まず押さえるべきは、7月17日にキオクシアがストップ安になった直接の理由である。それは日本ではなく、米国の法廷で起きた。

 テキサス州西部地区連邦地裁の陪審は米国時間7月16日、米ビアサットがキオクシアを訴えていた特許侵害訴訟で原告の主張を認め、損害賠償額を暫定的に約2億2900万ドル(約371億円)とする評決を下した。

 争点は、消費電力を抑えながらメモリ上のデータのエラーを訂正する技術に関する特許である。

 キオクシアは同日、「ビアサット社の主張及び陪審の判断は到底容認できるものではない」として、評決後申立てや控訴を含むあらゆる法的手段を講じる方針を表明した。

 金額そのものは、四半期で1兆円超の営業利益が見込まれる同社にとって決定的な打撃ではない。

 そうであるにもかかわらず市場が過剰に反応したのは、前日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4%超下落したことが影響している。また、半導体関連株への売り圧力がすでに極限まで高まっていたことも追い打ちとなった。この日のキオクシアは前日比1万円(16.1%)安の5万2110円で引け、時価総額にして約31兆円が吹き飛んだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る