セブンはなぜ苦戦するのか コンビニ王者を支えた「勝ちパターン」が曲がり角:スピン経済の歩き方(4/6 ページ)
コンビニの「王者セブン」は、なぜ苦戦しているのか。コンビニ大手各社や外食大手のゼンショーHDが展開する“謎コンビニ” の狙いを調べてみると……。
外食のノウハウを生かした“謎コンビニ”も
そこで気になるのは「すき家」「はま寿司」などを運営する日本最大級の外食グループ、ゼンショーホールディングス(以下、ゼンショーHD)の「実験コンビニ」である。
ゼンショーHDは「さくらみくら」というコンビニを群馬県で9店舗、神奈川県で1店舗運営している。「外食のノウハウを生かしたコンビニ」を模索するための実験店舗であること以外、具体的な狙いや各店舗で行っている実験内容は一切明らかにされていない。そのため“謎コンビニ”などと呼ばれている。
本連載でも2022年に取り上げ、「店内調理の弁当」を売りにしていることから、ゼンショーグループの「中食」の市場調査の機能があるのではないかと考察した。
- なぜ群馬に“謎コンビニ”ができたのか ゼンショー「実験店舗」の正体(ITmedia ビジネスオンライン 2022年2月15日)
ただ、あれから4年半、「さくらみくら」の立地や展開しているエリアを見ると、単なる中食市場のリサーチだけではないように思える。
「さくらみくら」は群馬県内に9店舗が集中している。この理由についてマスコミからの問い合わせがあってもゼンショーHDは答えていない。これはあくまで筆者の想像に過ぎないが、以下のような新しいコンビニの店舗戦略を確立しようとしているのではないか。
企業城下町で働く人々の間で口コミによる支持を広げ、競合コンビニとは異なる土俵でロイヤルティーを高めていく。
群馬県内の店舗のうち、「太田下浜田」「太田新田市野井」「太田内ケ島」と太田市に3店舗が集中している。そう聞けば、ピンとくる人も多いだろう。太田市には「スバル町」という地名があるほど、スバルの群馬製作所(本工場や矢島工場など)が立地している。さらに、周辺には部品を供給するサプライヤー企業も多く集まり、「スバルの企業城下町」となっている。
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