「やきまる」がザクになった? 岩谷産業がガンダムとコラボした“本当の狙い”:「次の駅まで」に読めるハナシ(1/2 ページ)
「シャア専用ザク」が焼肉グリルに? 岩谷産業が「やきまる」とガンダムを組み合わせた理由とは
家庭用カセットこんろで知られる岩谷産業が、人気焼肉グリル「やきまる」を『機動戦士ガンダム』仕様にした限定モデルを発売した。ラインアップは「シャア専用ザクllモデル」と「ザクllモデル」の2種類(1万780円)。家電とアニメのコラボは珍しくないが、今回の狙いは限定商品の販売だけではなかった。
「やきまる」は、煙の発生を抑えながら室内で焼肉を楽しめるカセットガス式グリルで、シリーズ累計販売台数は230万台を突破するヒット商品だ。
限定モデルでは、本体側面に「ジオン公国軍」のエンブレムを配置し、点火つまみの横には「ZEONIC」のメタルプレートを装着。さらにプレート中央にはジオン公国軍のロゴを刻印するなど、細部にまでガンダムの世界観を再現した。岩谷産業の開発担当者は「一番のこだわりは、プレート中央のジオン公国軍ロゴです。通常モデルとは一線を画すデザインに仕上げました」と話す。
では、なぜ数あるアニメ作品の中から『機動戦士ガンダム』を選び、主役のガンダムではなく“敵役”だったザクを採用したのか。
きっかけは、開発担当者がガンダムファンだったことだ。「ガンダムとコラボすることで、新たなファン層にリーチできると考えました。また、ザクは幅広い世代に認知されている機体でもあるため、親和性が高いと判断しました」と説明する。
本商品のメインターゲットも既存ユーザーではなく、ガンダムファンを意識している。初代ガンダムや劇場版を見て育った40〜60代男性を中心に据えつつ、近年のシリーズを楽しむ若い世代への認知拡大も狙ったという。
販売結果は、想定以上だった。5月にプレミアムバンダイで始まった先行販売では両モデルが完売。6月から始まった一般販売でも「シャア専用ザクllモデル」は完売するなど、好調に推移している。
さらに同社が手応えを感じたのは、販売実績だけではない。これまで接点が少なかったホビー系メディアで大きく取り上げられ、「イワタニ」や「やきまる」を初めて知ったという人にも商品が届いたことだ。
「今回の狙いは、『やきまる』シリーズをまだ知らない層に知ってもらうことです。このコラボをきっかけにブランドを知った方も多く、さらなるファン獲得の可能性を感じました」(開発担当者)と振り返る。
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