「知っている」と「分かっている」は違う? 物事を自分の言葉で考えるということ(2/4 ページ)
「成長」や「仕事」の意味を、私たちは本当に分かっているだろうか。知識として知るだけでなく、自分の言葉で定義し、考えを深める「概念的思考」。その基本となる「定義化」を通じて、自分なりの思考の軸をつくる方法を紹介する。
基本スキル[1]定義化 〜物事の本質をつかみ表す
コンセプチュアル思考の基本スキルとして磨きたい1番目は「定義化」です。定義とは「●●とは□□である」と簡潔に言葉で表すこと。その作業に実際じっくり取り組んでみると、とてもむずかしいことに気づきます。しかしこの定義という作業に取り組むことにより、物事のおおもとにまなざしを向けることを学び、本質をつかもうとする思考態度が身につきます。そして自分の言葉で凝縮して表現しようとアタマの汗をかきます。
定義を行う際の中核になる作業は抽象です。抽象の本筋の意味は「引き抜く」。物事から何を本質として引き抜いてくるか。ここが概念的に考える力の基礎になります。
言葉の定義なら辞書を見ればすぐそこに答えが出ているではないかと思われるかもしれません。しかし辞書が示すような客観的定義ではなく、自分自身の本質をみる目と、独自の言葉で主観的定義をする力こそが重要です。
ではここで、私が研修・ワークショップの場でやっている「定義化」ワークを紹介しましょう。定義する概念は「仕事」です。ワーク概要とワークシート、記入例は下のとおりです。
[ワーク概要]
1)これまで自分(あるいは他者)が行ってきた仕事/業務/職業についての体験・
出来事・見聞などを思い浮かべてください。
2)「仕事とは何か」「仕事についての解釈」を自分なりの言葉で表してください。
(できるだけ端的な表現で)
3)その定義をふまえ、仕事とはどういうものであるかを図や絵で表してください。
4)自分が行う仕事を持続的に進化・深化させていくための行動習慣としてどのよう
なことが考えられるでしょう。
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