ZIPAIRはなぜ、家電量販店で「和牛」を売るのか 航空券以外で生む“プラス1席分”の売り上げ(1/3 ページ)
航空会社のZIPAIRが、家電量販店のビックカメラAKIBAで和牛を販売している。訪日客との接点を広げながら、新たな収益を生み出す狙いだ。なぜ「和牛」売るのか。そこには、座席数に限りがある航空会社ならではの事情があった。
日本で購入した和牛を、出国直前に成田空港で受け取り、そのまま帰国する――。そんなサービスを展開しているのが、日本航空グループのZIPAIR Tokyo(千葉県成田市、以下ZIPAIR)だ。
ZIPAIRは6月19日、貨物運送を手掛けるJALカーゴサービス(千葉県成田市)、ビックカメラと連携し、秋葉原にある「ビックカメラAKIBA」で北米とシンガポール向けの和牛販売を開始した。ZIPAIRが開発したお土産事前注文サービス「AKIBA GO」を活用する。
ビックカメラAKIBAにはサービスを紹介するブースを設置。和牛商品のサンプルや注文方法を展示し、訪日客に「和牛を海外へ持ち帰れる」ことを知ってもらい、AKIBA GOの公式Webサイトに送客する。
なぜ航空会社が、和牛を売るのか。
「持ち帰れないもの」を持ち帰れるように
AKIBA GOは、公式Webサイトからお土産を事前に注文し、成田空港または羽田空港のカウンターで出国直前に商品を受け取れるサービスだ。現在は北米とシンガポール向けに和牛を販売している。商品を受け取った後は、そのまま受託手荷物として預け、到着空港で通常の手荷物と同様にターンテーブルで受け取れる。
日本の和牛は海外でも人気が高い。一方、訪日客からすれば「どこで買えばいいのか分からない」「冷蔵・冷凍の状態でどう持ち帰ればいいのか分からない」「検疫の手続きが難しい」といった課題がある。
食肉の場合、海外へ持ち出すには渡航先の条件に沿った検疫手続きが必要だ。ZIPAIRがこうした手続きを代行し、商品の搬送はJALカーゴサービスが担う。利用者にとっては、購入した和牛を自分で梱包して運んだり、検疫に必要な書類を準備したりする負担がなくなる。
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