ローソンはなぜ「店を運ぶ」? 出店コスト3分の1のトレーラーハウス店舗(1/2 ページ)
ローソンが、トレーラーハウスを活用した店舗を初めて出店。建物を新設するより低コストで、「ここにコンビニがあれば」を実現する新たな出店モデルを検証する。
「ここにコンビニがあったら便利なのに」。そんな場所への出店を可能にするため、ローソンが新たな一手を打ち出した。
8月27日、神奈川県海老名市の海老名運動公園内に、トレーラーハウスを活用した「ローソンS海老名運動公園店」がオープンした。同社初のトレーラーハウス型店舗で、2027年3月31日まで営業し、事業性や運営面を検証する。
店舗は40フィートと20フィートのトレーラーハウス2台で構成。40フィート側を売り場、20フィート側を事務所や厨房として使う。店舗面積は約42平方メートル、売り場面積は約34平方メートルで、弁当、おにぎり、飲料、デザート、日用品など約500品目をそろえる。一方、ATMやコピー機、Loppiなどは設置していない。
(※)40フィート:長さ1万2192ミリ、幅2438ミリ、高さ2896ミリ。20フィート:長さ6058ミリ、幅2438ミリ、高さ2896ミリ。
なぜ、トレーラーハウスなのか。背景には、買い物が困難な地域や、公園・観光地といった特定の立地への出店ニーズがある。
ローソンは2023年から、自治体や地元企業と連携した「地域共生コンビニ」を展開している。一方で、こうした地域では商圏人口が限られることも多く、通常の店舗を建設して出店すると、コストや時間がかかるという課題がある。
そこで、出店コストを抑えながら、特定の立地にも迅速に出店できる仕組みとして、トレーラーハウス型店舗の開発を進めた。
同社によると、建築工事や設備投資を大幅に削減できるため、出店コストは通常店舗の約3分の1に抑えられるという。出店までの期間も、通常の店舗では設計から完成まで約10カ月かかるところ、トレーラーハウス型では約2カ月に短縮できる。
また、地域の人口規模や利用状況に応じて、営業時間や品ぞろえ、サービス内容を柔軟に見直していく考えだ。
さらに、遠隔操作機能付きカメラも導入。本部社員が現地に足を運ばなくても、売り場の状況や販売動向を確認できるようにし、運営の効率化も図る。
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