「並んでも買えない」「30分で完売」 なぜ、ミスド「もっちゅりん」はここまで大ブームになったのか?:長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/7 ページ)
昨年に続き、ミスドのもっちゅりんが大ブームとなった。もともと第2弾の販売を予定していたが、人気すぎて取りやめとなったほどだ。なぜ、ここまで大人気となったのか?
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。
今年の夏も、昨年に引き続き「ミスタードーナツ」の「もっちゅりん」が大ブームとなった。その人気はすさまじく、中には午前10時の開店前から長い行列ができ、開店から30分もたたないうちに完売する店もあった。開店前から並んでも買えない人がいたほどで、まさに空前の大ヒット商品と言えるだろう。
もっちゅりんは、2025年6月4日にミスタードーナツの創業55周年を記念して発売された、独特のもちもち感が特徴のドーナツだ。もちもち食感のその先を目指して開発した“もっちゅり食感”を最大の売りにしていた。
今年のもっちゅりんは、6月3日から第1弾の店頭販売を開始し、その後第2弾を販売する予定だった。しかし、あまりに売れ行きが良かったため、第2弾の販売を取りやめ、7月中旬から順次販売を終了した。フレーバーは、昨年人気だった「きなこ」(テークアウト216円)と「みたらし」(同226円)を継続し、新たに「いちご」(同237円)を加えた3種類だった。
店舗によっては1日に3000個を売る店もあったほどで、一部の店舗では一度に購入できる個数や販売時間に制限を設けていた。それでも、あまりの行列の長さに購入を諦めたり、店頭やネットで公表された販売開始時間にスケジュールを合わせられず、買うのを断念したりした人も多かった。また、もっちゅりんを買い求める人が殺到したことで、それ以外のお気に入りの商品を買いたい人が購入できなくなるというトラブルまで発生。行列を整理するために警備員を雇ったり、レジが忙しくなりすぎて客席にまで店員の目が届かなかったりするなど、店舗運営にも少なからぬ混乱があったという。
このもっちゅりんブームは、なぜ起こったのか。日本におけるドーナツの歴史を振り返りながら考えてみたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「100円セール」をやめたミスド V字回復の裏に3つの戦略あり
2016年に100円セールを廃止し、近年は業績が振るわなかったミスタードーナツだが、ここにきてV字回復を遂げている。その背景には、3つの戦略があったようだ。
低迷していた「ミスド」なぜ復活? 背景に、第三次ドーナツブームと行列のできる人気店
低迷していた「ミスタードーナツ」の売り上げが回復基調にある。ドーナツ市場が縮小する中で、いかにして復活できたのか。かつて経験したコンビニとの“死闘”も振り返る。



