東横インのトイレが少し大きくなった たった数センチ、実は大仕事だった:インタビュー劇場(不定期公演)(1/5 ページ)
東横インが約8万室のトイレを順次交換している。「便器が小さい」という声に応え、サイズを少し大きくした。ところが、たった数センチの変更が、想像以上の大仕事になっていた。
ビジネスホテル大手・東横インの決算が“まずまず”である。2026年3月期の単独決算を見ると、税引き利益は前期比45%増の232億円に。宿泊客が増えたこともあって、稼働率は7年ぶりに8割を超えたのだ。
では、今期はどうか。2027年3月期の売上高は前期比2%増の1653億円を見込む一方、税引き利益は同34%減の153億円を予想している。利益が減少する理由として、さまざまな要因を挙げているが、個人的に気になっているのはトイレの交換費用である。
「はあ、トイレだと? 『万博効果の反動』ではなく、トイレの交換費用ってどういうこと?」などと思われたかもしれないが、東横インでは約8万室(海外店舗を含む)のトイレを取り替えるために、30億円ほど使うというのだ。
実は、東横インには長年の課題がある。それは“トイレが小さすぎる”問題だ。ネット上にも「女性専用? 便器が小さすぎるでしょ」「大柄な人には不向き! すぐに取り替えて」といったコメントが少なくない。
ビジネスホテルのトイレは、一般的なサイズに比べて、ややコンパクトなモノが多い。客室のスペースは限られているので、ユニットバスもコンパクトになりやすい。となると、トイレもどうしても小さくなってしまうわけだが、同社はこの問題にメスを入れるというのだ。
従来型のサイズは、46.6(幅)× 14.5(高さ)×49.0(奥行き)センチメートル。サイズを大きくすると、座り心地はどう変わるのか。トイレを替えてみて、どんなことが分かってきたのか。
プロジェクトを担当している松岡好美(執行役・施設企画部長)さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。
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