多用厳禁 会議で言い訳が出なくなる「布石管理」というコミュニケーション術:「キレイごとナシ」のマネジメント論(1/3 ページ)
会議で部下から「リソースが足りない」「一度検討させてほしい」と出される“言い訳”。事前に芽を摘み、建設的な議論へ導く「布石管理」のノウハウを解説する。
「キレイごとナシ」のマネジメント論
常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。
著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)
企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。
「一度、チーム内でやり方について検討させてください」
「リソースが足りず、そこまで手が回らないかもしれません」
「部長の仰る通りだと思いますが、現場は今こういった状況でして……」
会議で方針を説明する度、こうした“言い訳”が返ってくる。心当たりのあるマネジャーは少なくないだろう。指摘すれば場の空気は悪くなり、放っておけば会議は堂々巡りになる。目標達成に向けた議論のはずが、いつの間にか「できない理由」を探す時間に変わってしまう。
今回は、「布石管理」というコミュニケーション術について解説したい。事前に「布石」を打つことによって、主導権を握ってコミュニケーションをとることができる。会議で部下の言い訳に振り回されがちなマネジャーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
会議の主導権は、始まる前に決まっている
20年以上、現場に入ってコンサルティングをしてきてつくづく思う。マネジャーは会議の仕切り方を分かっていない。特に出席者から「言い訳」が出たときの対応がマズい。
何がマズいのか? それは、会議が始まってから部下の言い訳に対応しようとすることだ。
「それはやらない理由にはならないよね」
「もっと前向きに考えられないのか」
と、その場で切り返す。しかし、こんなことをすれば会議の空気が悪くなるだけだ。部下は防御的になり、次からは本音を話さなくなっていく。悪循環に陥れば、会議はますます形骸化していくだろう。
だからといって、そんな言い訳を放置していいはずがない。マジメにやっている部下が、次のような不満を持ったら、さらに組織の空気は悪化する。
「本当は時間があるのに、先送りしていただけですよ」
「あんな言い訳させておいていいんですか」
大切なのは、会議が始まる前に、相手の意識にあらかじめ布石を打っておくことだ。布石さえ効果的に打つことができれば、言い訳が出る隙そのものをなくすことができる。
それでは、ここから簡単に「布石管理」について解説していこう。大きく分けると、次の3つの技術がある。
- 「プリフレーム」であらかじめ意識させる
- 「言い訳データベース」で先回りする
- 「マイ・フレンド・ジョン」を用いて角を立てずに伝える
それでは、一つ一つ解説していこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
ハンコで国内トップメーカーのシヤチハタが、2025年に創業100周年を迎える。気になっていた質問をぶつけてみた。インタビュー後編。
「あの時気付いていれば……」 モンスター社員を面接で見抜く、たった一つの重要質問
彼らは「嘘をついている」わけではない。ゆがんだレンズを通して世界を見ているため、彼らにとって「正しいこと=周囲が悪であること」という構図は、疑いようのない真実として映っているのだ。
ニトリHDの時価総額半減……「36期成長神話」が崩壊した、これだけの理由
36期連続成長を成し遂げたニトリが、苦境に陥っている。その原因は、似鳥会長の相場観にあるのかもしれない……。
サンリオ株価、まさかの「ほぼ半値」に……なぜ? ジャパンIPに降りかかった災難の正体
今もなお業績を伸ばしているはずのサンリオ株が、前年の最高値から半値近い水準まで売り込まれている。これはなぜだろうか。決算資料や各地の市場動向を詳細に読み解けば、株式市場の評価とは乖離した実態が浮き彫りになる。

