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「AIなりすまし面接」が現実に 求められる「構造化面接」と採用リテラシー(3/3 ページ)

オンライン面接で生成AIやディープフェイクを悪用する「AI応募者」が現れ始めた。FBIも警告する偽装工作の実態と、行動面接や構造化面接による見破り方を解説。AI時代の新たな採用戦略と人事の対応策を提示する。

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「構造化面接」で再現性と客観性を高める

 こうした深掘り質問をより効果的に機能させるには、採用面接の基本である「構造化面接」の設計が不可欠だ。

 構造化面接とは、面接官が思いつきで質問するのではなく、職務に必要な能力に基づいて「質問項目」や「評価基準」をあらかじめ定め、全ての応募者に同じ条件で確認していく手法である。採用手法の妥当性を検証した2022年の研究でも、構造化面接は入社後のパフォーマンスを予測する力が最も高いとされている。

 「AI対策としての深掘り」をその場の即興で行うと、面接官ごとに評価基準がブレてしまう。あらかじめ「どのような観点でどこまで深掘りするか」を評価シートとして構造化しておくことで、AIによる偽装を見抜きやすくなると同時に、公正で精度の高い採用判断が可能になる。もともと有効とされてきた構造化面接を、基本通り行うことの重要性が増しているといえるだろう。

 もちろん、悪質な「なりすまし」は防ぐ必要があるが、業務効率化を見据えた適切なAI利用まで一律に排除する必要はない。むしろ、「応募者がAIに何をどこまでさせたのか」を深掘りすること自体が、その人の業務スキルやリテラシーを知る貴重な材料になる。

 AIを使う応募者をむやみに恐れるのではなく、その活用度合いまで正面から見極められるだけのリテラシーと面接の設計が、今の人事には求められている。

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