2015年7月27日以前の記事
検索
連載

「麻辣湯」市場が大混戦 七宝、楊國福、ラホンバン……勝ち残るのは?:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/6 ページ)

麻辣湯の人気が過熱している。最大手は七宝麻辣湯だが、実は多くのチェーンが展開しており、混戦模様となっている。今後の展開はどうなるのか?

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

麻辣湯専門店がひしめく吉祥寺

 iSDG麻辣湯 中華房のある吉祥寺は、麻辣湯の激戦区だ。JR中央線と京王井の頭線が乗り入れ、周辺には成蹊大学や東京女子大学など、複数の大学がある。学生やZ世代の女性でにぎわっており、麻辣湯の主要なターゲットが多い街である。

 数えてみると、吉祥寺には少なくとも7つの麻辣湯専門店がある。iSDG麻辣湯 中華房のほか、七宝麻辣湯、楊國福麻辣湯といった大手チェーンや、譚仔麻辣湯が出店。さらに、ラホンバンマーラータンや、ミシュラン二つ星レストラン監修の「ココカラ麻辣湯」、2026年6月に開業した「シャンシャン家麻辣湯」も店舗を構える。

 吉祥寺では、この数年で麻辣湯ブームが一気に加速していることが分かる。こうした吉祥寺の麻辣湯ブームは、今後、全国の繁華街にも波及していくかもしれない。

本場・重慶の味で勝負する店も

 人口3000万人を超え、世界最大級の都市とも言われる中国・重慶市発祥の「毎味毎客(マイアジマイキャク)」が、2026年7月に池袋のヨドバシカメラのレストラン街に日本1号店を出店したのも大きな動きだ。

 毎味毎客は2012年に重慶市で創業後、急速に店舗数を伸ばし、現在は世界で400店舗以上を展開している。中国本土の多くの都市に加え、タイや米国にも店舗を構える。


毎味毎客(筆者撮影)

 重慶市は隣接する四川省と並び、麻辣料理の本場として知られる。毎味毎客の特徴は、中国から直輸入した6種類のスープだ。具材の味を引き立てる重慶麻辣湯をはじめ、コクのある牛骨スープ、濃厚トマトスープなどから選べる。中でも特徴的なのが、熱した香味油を使ってうまみと辛さを引き立てる「ヨウポウマーラータン」だ。毎味毎客が開発し、ヒット商品となった。


毎味毎客のヨウポウマーラータン(筆者撮影)

 ショーケースには90種類以上の具材が並ぶ。野菜やキノコはもちろん、日本ではあまり見かけない中国食材もあり、選ぶ楽しさがある。たれバーには、ニンニク、大葉、ねぎ、ピーナツ、ごまだれ、ラー油、黒酢の7種類を用意。組み合わせ次第で、自分好みの味にアレンジできる。

 毎味毎客は重慶市の無形文化遺産に認定され、中国飲食イノベーション賞なども受賞している名店の一つだ。そんな有名店も、日本市場に積極的に展開を始めているのである。


自分好みに味変できるタレバー(筆者撮影)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る