「麻辣湯」市場が大混戦 七宝、楊國福、ラホンバン……勝ち残るのは?:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/6 ページ)
麻辣湯の人気が過熱している。最大手は七宝麻辣湯だが、実は多くのチェーンが展開しており、混戦模様となっている。今後の展開はどうなるのか?
風変わりな麻辣湯も
2026年2月26日、風変わりな麻辣湯専門店が東京・吉祥寺の繁華街に誕生した。カップ麺「中華房 麻辣湯」をリアル店舗にした「iSDG麻辣湯 中華房」だ。その後、都内の大塚と下北沢にも出店している。8月1日にはスープをはじめとするメニューを拡充し、3店舗を一斉にリニューアルオープンした。
中華房 麻辣湯は、グルテンフリーのさつまいも麺を使ったカップ春雨麺で、2024年9月に発売し、爆発的なヒットとなった。2026年8月時点で、累計約2000万個を出荷している。
カップラーメンやカップ焼きそばなどを手がけるメーカーが街中に常設の飲食店を出すのは、冒険ともいえる試みだ。
運営する医食同源ドットコムは2011年創業で、サプリメントを中心に販売してきた。医食同源や健康をテーマに、「しいたけスナック」などを開発している。
カップ麺「中華房 麻辣湯」は中国人スタッフが中心となって開発に携わり、味や具材を選定した。発売当初は低空飛行だったが、試験的に導入したスーパーで、カップ麺としては異例の販売実績を記録。これをきっかけに一気に販売ルートが拡大した。コロナ禍を経て健康への意識が高まっていたこともヒットを後押しし、現在はスーパー、コンビニ、ドラッグストアなどで広く販売されている。
リアル店舗のiSDG麻辣湯 中華房も、同じく中国人スタッフが中心となって開発した。
具材は40種類以上。カップ麺でも評判の湯葉や葉物野菜、魚卵入りの練り物はもちろん、タピオカのような食感の餅や、アワビタケというキノコなど珍しい食材もそろえる。また、イイダコ、アワビ、カキなど、海鮮が充実しているのも差別化のポイントだ。
リニューアル前はスープが1種類だったが、新たにカップ麺にもあるトマト味を加えた。味変用の調味料も充実しており、辛さを和らげたい人向けにマヨネーズやケチャップなどを用意。一方、辛い味が好きな人向けには、特製ラー油や花椒オイルなどもそろえている。
内装もリニューアルし、壁にパンダの絵を描くなど、中国らしさを前面に打ち出している。
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