人間より「PC作業がうまい」AI機能がリリース OpenAI「Dots」が変えるデバイスの未来(3/3 ページ)
米OpenAIが開発するパーソナルAI「Dots」のPC操作能力が、平均的な人間を上回るレベルへ進化した。クラウド上の仮想PCで稼働し、画面の裏側にあるデータ構造まで解析して高速処理する。操作主体が人間からAIへ移ることで、手元のPCは処理能力よりも低価格な薄型端末(シンクライアント)へシフトする可能性が高い。同社が著名デザイナーらと開発中の「新AI端末」の設計にも影響を与えそうだ。
OpenAI「謎の新端末」の正体
ここで気になるのが、OpenAI自身が開発を進めている新しいハードウェアだ。
OpenAIは2025年、米Apple(アップル)でiPhoneなどのデザインを率いたジョニー・アイブ(Jony Ive)氏らが設立した米io(アイオー)を統合し、新しいAIデバイスの開発を進めることを発表した。
具体的な形状や機能は、まだ正式には明らかになっていない。一部報道によると、OpenAIはこの端末を、日常生活を助け、時間とともに利用者に合わせて変わっていくAIコンピュータと位置付けている。Dotsの売り文句とほぼ同じだ。
高度な計算や実際のPC操作をクラウド上のAIに任せ、人間の手元にはAIとのやり取りに特化した端末を置く、という設計は十分に考えられる。OpenAIは明かしていないものの、新デバイスにDotsが載るという読みも、あながち間違いではなさそうだ。
コンピュータを操作する主体が人間からAIへ移っていく。それに伴い、人間が手元に持つデバイスの形が変わっていくのは、自然なことと言えそうだ。
本記事は、エクサウィザーズが運営するAI新聞内の記事「OpenAI Dotsは人間よりパソコン操作が上手 その結果、何が変わる?」(2026年10月4日掲載)を、ITmedia ビジネスオンライン編集部で一部編集の上、転載したものです。
著者プロフィール
湯川鶴章
AIスタートアップのエクサウィザーズ AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。17年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(15年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(07年)、『ネットは新聞を殺すのか』(03年)などがある。
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