なぜ今「G-SHOCK」が若者に売れるのか 新製品を減らして定番を売る理由:カシオの戦略転換(2/5 ページ)
カシオ計算機の「G-SHOCK」が若者に再び支持されている。販売戦略や販売施策について、担当者に聞いた。
若者に刺さる「G-SHOCK」の良さとは
では、G-SHOCKのどこが若年層に支持されているのか。高橋氏が挙げるのは、長年受け継がれてきたデザインと、現在のファッションとの親和性だ。
G-SHOCKといえば、耐衝撃性を備えたタフな時計というイメージが強い。しかし、若者向けの販売を支えているのは、それだけではない。
例えば、5000シリーズの角形フォルムを受け継ぎながら、より薄くコンパクトなデザインに仕上げた2100シリーズ。針によるアナログ表示とデジタル表示を組み合わせたモデルもあり、G-SHOCKらしさを残しながら、日常のファッションに取り入れやすい。
「今は、ゴツゴツしたものよりも、モードでミニマルなシンプルさが好まれる傾向がある。そうしたファッションの流れに、2100シリーズなどのデザインが合っているのではないか」(高橋氏)
タフネスというブランドの核を維持しながら、見た目は現代のファッションに合わせる。長年の定番をそのまま売るだけでなく、今の感性に合う形で再評価してもらう狙いがある。
コラボレーションも、新たな顧客との接点になっている。ポケモンやコカ・コーラなど、幅広い層に知られたブランドとのコラボ商品は、G-SHOCKをもともと好きな人だけでなく、コラボ相手のファンにも訴求できる。
「ポケモンやコカ・コーラが好きな人が商品をきっかけにG-SHOCKを知り『思っていたよりもいろいろなことをやっていて、かっこいい』と感じてもらえる。そこが若年層の新しい入り口になっている」(高橋氏)
決算資料でも、コカ・コーラとのコラボレーションモデル「GA-2100CC」などが好調だったとしている。直営ECではコラボモデルの販売も伸びており、定番モデルの継続訴求と新たな話題づくりを組み合わせている。
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