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「喜多方ラーメン」復活なるか? “老舗の閉店ラッシュ”の中で挑む、新たな進化:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/5 ページ)

東京ラーメンストリートに出店するなど、喜多方ラーメンが盛り上がりを見せている。老舗閉店が相次ぐ中、どのように復活を図ろうとしているのか?

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ミスターラーメンがほれ込む喜多方ラーメン

 何度も喜多方に足を運んだ前島氏だが、今回選んだ食堂 はせ川とはどんな店なのか。

 同店の創業は1980年代だ。駄菓子屋からスタートし、定食を提供する食堂へと変化した。喜多方ラーメンが有名になりつつあったことからラーメンの提供を始めており、当時の人気メニューはみそラーメンやみそタンメンで、出前が中心だった。

 喜多方市内には「食堂」と付くラーメン店が多い。老舗では、とんかつなどの料理も提供し、酒を楽しめる店も少なくなかった。食堂 はせ川も、そうした店の一つだった。

 20年以上前に、現在の店主である長谷川大輔氏が2代目として店を引き継ぎ、ラーメンの提供スタイルを変えていったという。

 「喜多方ラーメンの名前だけで、勝手にお客様が来るだろうといった古い考え方が好きでなかった。新しい喜多方ラーメンを作ろうと考え、今までやって来なかったことを取り入れた」(長谷川氏)

 こうした考えの下、半熟味玉やつけ麺を導入。さらに「麺は1種類」というスタイルを破り、形状や太さを変えるなど、喜多方のスタンダードとは異なる挑戦を続けてきた。これが異端児と呼ばれるゆえんだ。

 かつての喜多方市には、冬のスキーシーズンにも多くの人が訪れていたが、現在は12月から2月にかけて観光客が大きく減少する。その分、行列が短くなり、地元客が店に入りやすくなっている。そのため、食堂 はせ川では、この時期に喜多方ではあまり見られないさまざまなラーメンを開発して提供するなど、地元客をあきさせない工夫を重ねてきた。観光客だけに頼らず、地元のニーズにも応える店づくりを続けている。

 このような異端児が、東京ラーメンストリートからのオファーを受けたのはなぜなのか。

 「喜多方ラーメンが次第にメディアに取り上げられなくなってきた。今まで喜多方のラーメン団体などとは交わって来なかったが、このまま衰退するのは嫌だった。喜多方ラーメンがおもしろいと、全国の皆様に知っていただきたかった」と、長谷川氏は思いを語る。

 東京ラーメンストリートで力を入れているのが「大判チャーシュー醤油らーめん」だ。厳選した国産鶏と九十九里産の青口煮干しを軸に仕上げた、雑味のない透明感のあるスープが特徴で、オリジナルの中太縮れ麺を合わせている。

 今回の出店に合わせ、東京ラーメンストリート限定で、会津伝統のニンニク辛子みそを使ったラーメンも新たに開発した。

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