ヨックモックの「板チョコ」が話題 社員にだけ販売→一般販売で見えてきた想定外の楽しみ方は?(3/3 ページ)
老舗洋菓子メーカーの「ヨックモック」。実は20年以上前から社内向け限定で板チョコ「エクセレント ミルクチョコレート」を販売している。一般販売したところ、好調だ。
「贈るヨックモック」から「自分のためのヨックモック」へ
ヨックモックでは近年、新たな顧客との接点となる商品開発に取り組んでいる。その一例が、2026年6月に東京駅一番街店限定で発売した「クーシェ」だ。
クーシェは同社の代表商品「シガール」から着想を得て開発された体験型デザート。ラングドシャーというクッキーとバニラシェイクを組み合わせ、カップを握ってラングドシャーを割り、混ぜながら味わう商品だ。
シガールを象徴的に見せる商品を目指して開発し、シェイク市場のニーズも意識した。約1年半にわたって企画や試行錯誤を重ねたという。
発売後の反響は想定を上回り、顧客だけでなくメディアからも大きな関心を集めた。東京駅一番街は比較的若い来店客や外国人利用者も多く、特徴的な見た目を持つクーシェは、こうした層にも受け入れられているという。
同社では2026年10月31日をもってクーシェの販売を一時休止し、2027年1月頃の再販売を予定している。
近年の商品開発について、森谷氏は知名度の高いヨックモックを改めて知ってもらい「私のためのブランドなんだな」と感じてもらえるような取り組みを進めていると説明する。
「自分のために買った方が、また大切な誰かにちょっとしたギフトを贈る時に、ヨックモックを選んでもらいたいと思っています。一人で完結するのではなく、その先に大切な人へ贈りたいと思った時に、ヨックモックを思い出してもらいたいんです」
社内販売から生まれたエクセレント ミルクチョコレートも、東京駅で楽しむクーシェも、そうした接点を増やす取り組みの一つといえる。
長年、贈答需要を支えてきたヨックモックは、新たな商品を通じて日常的に楽しむ機会を増やし、これまで培ってきた贈り物としての価値向上にもつなげようとしている。
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