キオクシア、2桁成長に“急ブレーキ”? Q3「売上収益1%増」、決算説明会で幹部らが語ったこと(1/2 ページ)
キオクシアHDは、2027年3月期Q3の見通しを「売上収益が2兆5000億円」と発表した。しかし前期比1.0%増にとどまっており、2桁成長からの転換について投資家から質問が上がった。質疑応答の内容を紹介する。
キオクシアホールディングス(HD)は10月30日、2027年3月期第3四半期の業績見通しを発表した。売上収益は2兆5000億円で、4期連続で過去最高を更新する見込みだ。しかし、第2四半期比の成長率は1.0%増にとどまる。
同第1四半期の売上収益は前期比76.2%増、第2四半期は同40.3%増と2桁成長を続けており、さらなる伸びに期待が集まっていただけに、ほぼ横ばいという見通しを投資家は驚きをもって受け止めたようだ。
同日に開いた決算説明会では、第3四半期の販売状況や半導体メモリの価格について投資家や報道陣から質問が相次いだ。同社は、今後の半導体メモリ需要の変化をどう予測し、ビジネス戦略に落とし込んでいるのか。幹部が語った内容を抜粋して紹介する。
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第3四半期「1%増」の内訳は
決算説明会の質疑応答は、キオクシアHDの河村芳彦氏(副社長執行役員)、藤川俊彰氏(コーポレートコミュニケーション部長)、毛受明氏(財務部 部長)が対応した。
――第3四半期は売上収益、Non-GAAP営業利益、Non-GAAP当期純利益がどれも前期比で1%増の見通しだ。内訳や見解を教えてほしい。
河村氏 為替レートが円高方向に動いており、4円の円高による約550億円のマイナス影響を吸収した数字だ。
毛受氏 販売する物量については、半導体メモリに対する需要が非常に強いため、一部製品を第2四半期に前倒しで販売する対応を取った。
また、製品ミックスがデータセンター/エンタープライズ向けにシフトしており、第3四半期は、第4四半期向けの生産に充てる。リードタイムが長いものを作っておくことで、第4四半期は販売量が大きく増加する。
売価については、第2四半期まではライクフォーライク(同条件比較)で約30%引き上げられた。。データセンター/エンタープライズ向けが好調で、第3四半期も需要が継続するため、売価を上げられるだろう。一方でスマートフォン/PC向け製品は、売価の上昇は緩やかになるとみられる。
第2四半期と比べると、売価はプラス、物量はあまり変わらない見通しだ。
――現時点で、第3四半期に出荷予定の物量はどのくらいで、その価格は決まっているのか。
藤川氏 およそ5割が決まっており、残り5割はまだ交渉を続けている。(中略)実際どうなるかまだ分からない。前提としていた価格が上がる可能性がある。売価がどれほど上がるのか注視している。
毛受氏 需給バランスに関連して売価が動く。需給バランスは、2027年度も供給不足が続くのはほぼ間違いないだろう。しかし、ここまで売価が上がっている中で、2027年度も売価が上がり続けるかどうかは不透明だ。ただし、データセンター/エンタープライズ向けは非常に好調で、売価もそれなりに上がるだろう。
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