どうなる、ウナギ業界──「鰻の成瀬」400→160店舗に、各社“あの手この手”の生き残り戦略:長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/5 ページ)
ウナギ専門店が苦境に立たされている。新たなメニューの開発や、営業形態の変更などを行っているが、今後どうなるのか?
ウナギの食べ放題が続々登場
万福屋は、7月26日から9月30日の約2カ月間、横浜市営地下鉄のセンター北駅前にある焼肉店「ギュウトピア」を一時的に改装して営業した。
運営するeatpiaホールディングスは、急成長しているロピアと同じOICグループの企業だ。ウナギの仕入れには、OICグループの調達力を生かしている。
料金は90分で大人4378円、小学生以下の子ども2189円、乳幼児は無料と、ウナギの食べ放題としては破格の安さだ。
注目すべきは、ウナギ以外にも、ひつまぶし用の出汁やごはん、焼き野菜、焼鳥、冷やしうどん、かき氷など、幅広いメニューが食べ放題になっていることだ。
うな丼やひつまぶしなど、さまざまな食べ方を楽しめる一方、ウナギ以外にも魅力的なメニューをそろえることで、ウナギに注文が集中しすぎないよう工夫している。ウナギは1皿につき半分、または1匹で提供され、1人平均で3皿ほど注文されるという。
ウナギはあらかじめタレを付けて焼いたものが冷えた状態で提供され、来店客が七輪であぶって食べる。すでに火が通っていて、焼き時間の目安も卓上の紙に書かれているため、初めてでも迷わず調理できるのが特徴だ。
実はOICグループでは、以前にもウナギの食べ放題を実施している。1月8日から3月8日、バーベキューイベントなどを企画するタイシステムが、大阪府貝塚市の二色浜公園で開催した。真冬にテントを張っただけのような簡易的な施設だったが、予想を上回る反響があり、当初の2月8日までの予定を1カ月延長したほどだ。
こうした成功例があったため、自信を持って万福屋を展開できたのだろう。万福屋も休日は予約で埋まるほどの盛況ぶりだった。
こうしたウナギの食べ放題は、他にも広がっている。かに食べ放題の「かにざんまい」チェーンも、7〜8月の期間限定で実施した。
また、東京・根津の「うなぎ屋 江戸名代亜門」根津総本店では、平日のディナー限定で食べ放題の「わんこうなぎ」を実施している。料金は4800円で、同店の「うな重(並)」2400円の2倍だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「喜多方ラーメン」復活なるか? “老舗の閉店ラッシュ”の中で挑む、新たな進化
東京ラーメンストリートに出店するなど、喜多方ラーメンが盛り上がりを見せている。老舗閉店が相次ぐ中、どのように復活を図ろうとしているのか?
カキ不漁で進む“脱・カキ一本足打法” 陸上養殖に品種改良、今後は?
カキの不漁により、カキ専門店が相次いで方向転換を図っている。各社の対応や今後について探った。
「麻辣湯」市場が大混戦 七宝、楊國福、ラホンバン……勝ち残るのは?
麻辣湯の人気が過熱している。最大手は七宝麻辣湯だが、実は多くのチェーンが展開しており、混戦模様となっている。今後の展開はどうなるのか?
「若者の街」はどこへ 西武と東急「渋谷100年戦争」、西武渋谷とハンズ閉店の影響はどう出るのか
若者の街として知られる渋谷だが、近年は大人の街へと姿を変えつつある。この100年にわたり、街づくりを進めてきた西武と東急のシンボル的な店も閉店を控える。今後、渋谷はどうなっていくのか。
なぜ、セブンは「アパレル」に本格参入するのか ファミマの成功を無視できない? その戦略を探る
セブンがついにアパレルに本格参入する。コンビニのアパレルで先行しているのはファミマだが、勝ち筋はあるのか?

