美女と燃費とゴルフ ヴァリアント：＋D Style モテるクルマの選び方（2/2 ページ）

[今井優杏，ITmedia]

　「これホントに1.4リッター？！」

　初めて試乗したとき、そのあまりのトルクとパワーに私だってそう叫んだんですから。

　しかもやっぱりザ・ドイツの市民車・フォルクスワーゲン。硬く締まった足回りはアウトバーンで鍛えられたさすがの仕上がりです。一般道走行中は、細かい突き上げ感、ロードノイズの集音から、ちょっと硬すぎるかな？　なんて思うほどなんですが、速度域が上がったり、ワインディングに入った途端、クルマの挙動が急にイキイキし始めます。足回りの硬さは接地性の高い安定感に変わり、思い描いた通りにビターっとラインをトレースしていきます。まさに快感のドライブ。クリアなステアフィールも秀逸。

　シートは少し硬いですが、軟らかすぎると身体が沈んで疲れる原因になりますから、私的に長距離では高評価につながります。シートも足まわりも硬い方が好みな私にとっては、全然許容範囲。難を言うならアクセルペダルの反発力が強く、押し戻される感があるために、高速走行を続けるとスネがつりそうになっちゃうかも……という感じです。

　さて、運転手イマイはこんな風に楽しんだゴルフ ヴァリアント コンフォートラインですが、カンジンの女子たち、この車からどんな印象を受けたのでしょうか？

　まず、全員が声をそろえるのは「見た目がオシャレ！」という点。鮮やかなサルサレッドの外装色も手伝って、エクステリアの評判は上々です。「ファンシーじゃないところがいいね」なんて声もありました。彼女たち、ブリブリした女性向けのクルマはお好みではないそうな……。

　また、「走行中グラグラガタガタしないから好き」という感想は、高剛性がもたらす走行フィールと車内の静粛性の高さを指しているよう。また、電動パノラマスライディングルーフ、いわゆる電動サンルーフも評価も高かったです。

　「クルマの中が明るいのに、暑くならないからスゴイよね！」とか、「明るいから車内でお化粧ができちゃうのがいいよね」なんて、女子らしい意見が飛び出します。暗いところでメイクをすると、なんだかとっても厚塗りになっちゃうんですよね。クルマを“もうひとつの私の部屋”のように使う女子には、大切なポイントなのかもしれません。お子様のおむつ替え、なんてときにも手元が明るいのは便利なのかも。

　ただし、運転手の私にはありがたかった、走行中に体が転がらない立体的なシートは評判がよくなかったです。

　「降りるときにスカートのスリットが破けそう」「乗りにくいし降りにくい」といった具合。う〜ん。走行時の安定感を取るか乗り降りの快適性を取るか、それともスリット入りのスカートを絶対履かない女性しか乗せないか（笑）。女性をこのクルマに乗せるときは、乗降時に声をかける、もしくは手を貸すなど、注意をしてあげることがモテポイントではないでしょうか。

　計算してみたところ、総走行距離は801.5キロ、平均燃費はリッター10.2キロでした。普通の走行時の燃費を知りたくて、あえてエコドライブを心がけなかった今回でしたが、なんとアッサリとリッター10キロを超えてくれました。

　これでエコドライブを心がけたら、かなりの燃費を稼げることでしょう。今度はエコドライブで仙台に行ってみようかな。