肌エリアに合わせてモード切替が可能に――ブラウン「シリーズ7」の実力ビジネスパーソンの身だしなみ特集(1/2 ページ)

» 2009年05月08日 07時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

ビジネスパーソンの身だしなみ特集:

 男性が毎日必要に駆られて行う習慣といえば「ヒゲそり」だ。しかし電気シェーバーの切れ味が悪かったり、そり残しがあったりなど、シェーバーに不満を持つ人も多いのではないだろうか。ある調査会社※が現在使っている電気シェーバーの不満点を男性陣に聞いたところ、「そり残しがある」(38.2%)がトップ。このほか「くせ毛がそりにくい」(21.0%)、「深ぞりができない」(20.0%)など、そり味への不満が上位を占めた。

※エルゴ・ブレインズと月刊『IT&家電ビジネス』が共同で調査を実施。インターネットによる調査で、電気シェーバーを利用している男性500人が回答した。調査期間は1月22日〜1月27日まで。

 ちなみに記者が使用している電気シェーバーは、10年ほど前に購入したもの。これまでに3〜4回刃を替えたものの、古い機種のせいか、そり残しが気になっている。そこで最新電気シェーバーの“そり味”を確かめるため、ブラウンの最上位機種「Series7」(シリーズ7)を試してみた。

シリーズ7の“実力”

シリーズ7 790CC

 実際にどのくらいヒゲがそれたのか、などを紹介する前にシリーズ7の基本性能を説明しよう。2008年10月中旬に発売されたシリーズ7には高速モーターが搭載されており、そのモーターが生み出す音波振動によって肌を波打たせ、ヒゲを毛穴から出やすくしている。ブラウンを扱うP&Gの担当者は「電気シェーバーを肌に強く押し付けなくても深ぞりができる」という。

 しかし実際にそってみると、そりにくい部分はどうしても電気シェーバーを押し付けがちになる。そこでシリーズでは、肌の部分に合った音波振動のレベルを調節できるように「3段階深剃りモード」(3段階モード)を搭載した。3段階モードでは、3つのモードを自由に切り替えることでヘッドの振動を調節し、そる部分や肌質に合わせて深ぞりができるという。モード1では1ストロークで素早く深ぞりしたい頬などの広い場所に、モード2ではそり残しが気になる鼻の下など狭い場所に、モード3ではあご下など皮膚が弱い場所に、それぞれ適している。

一気にそりたい頬やあごなどの広い部分はモード1(上)、そり残しが気になる鼻の下などはモード2(中央)、ヒリヒリしがちな部分はモード3(下)

 ヘッドの振動幅を「広く」または「狭く」することで、それぞれどのようなメリットがあるのだろうか。「紙に書かれている文字を消しゴムで消す作業を想像してください。手を動かす幅を広くすると、消しカスが大量に出て紙にシワが寄ってしまいます。一方、狭くすると時間はかかりますが、消しカスは少なくてすみますし、紙にシワが寄りにくくなります。つまり手を動かす幅は『文字を消す早さ』と『紙への負担』に関係していて、この関係をシリーズ7に当てはめると『紙は肌』、『消しカスはヒゲ』、手を動かす幅は『モード』になります」(同)

 そこで記者はシリーズ7の“実力”を体験するために、“Split face test”※を行った。Split face testとは顔の右側をシリーズ7でそり、そして左側を同社の従来機で試してみるというもの。

※本来のSplit face testは、まず顔の中央に垂直の線を引く。1日目、顔の右側を電気シェーバーAでそり、左側を比較する電気シェーバーBでそる。そして2日目、今度は逆に顔の右側を比較する電気シェーバーBで、左側を電気シェーバーAでそる。利き腕によって、そる部分のシェービングパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、顔の左右を切り替えて行う。

 ヒゲのそりづらい部分として(1)アゴ下のライン、(2)唇の両端、(3)鼻の下のくぼみ、(4)エラ部分、耳の下あたり、(5)のど仏、(6)下唇あたり――などが挙げられる。その6カ所のそり具合を比べてみると、まず従来機と比べシリーズ7は、ヘッドが肌に密着している感じがした。鏡に映っている自分の顔を見て「どちらが深くそれているか」というのは判断できなかったが、手で触ってみると従来機とシリーズ7の“違い”が感じられた。従来機ではエラ部分と下唇あたりでそり残しがあったが、シリーズ7ではそり残しを感じることはなく「肌がツルツル」に。

 3段階モードについては不慣れなところもあって、まずは弱めのモード3でそり、そり残しが感じられる部分についてはモード1でそってみた。ただ3段階モードの操作に慣れてくると、肌の部分によってモードを切り替えながら、うまくそることができるのだろう。

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