「PRADA Phone by LG」、ドコモから6月に登場:“プラダケータイ”日本上陸
「PRADA」とLG電子のコラボレーションによる携帯電話「PRADA Phone by LG」が6月に発売される。洗練されたデザインと斬新なフルタッチスクリーンで話題を集め、世界44カ国で累計80万台を販売した“プラダケータイ”だ。
LG電子は5月8日、世界的なラグジュアリーブランド「PRADA」とのコラボレーションによる携帯電話端末「PRADA Phone by LG」を発表した。6月に「L852i」という型番でNTTドコモが発売する。
洗練されたデザインと斬新なフルタッチスクリーンで話題を集め、世界44カ国で累計80万台を販売した「the PRADA Phone by LG」(通称:プラダケータイ)の日本版。2007年3月に欧州で発売されてから1年以上が経過しているが、そのぶん「もっとも洗練され、要求の高い日本市場に合わせてレベルアップした」(LG電子マーケティング戦略担当バイスプレジデントのチャン・マ氏)。
日本向けとして、3G対応にくわえて「iモード」や「iアプリ」「iモーション」(MPEG-4、H.263)といった独自機能を追加。FOMAハイスピード(HSDPA)に対応し、フルブラウザも備えている。一方、200万画素CMOSと独Schneider KREUTZNACH公認レンズを組み合わせたカメラ機能、microSDスロットなどの仕様は海外モデルと同様だ。
製品のアイデンティティといえる操作キーを極力排したシンプルなデザインも海外モデルと共通。サイズは54(幅)×101(長さ)×12.7(厚さ)ミリと少しだけ大きくなったが(海外版は98.8×54×12ミリ)、スリムで洗練されたフォルムは健在だ。光沢のあるブラックカラーに「PRADA」のロゴマーク、さらにメニュー画面までモノトーンで統一し、シンプルなデザインを際だたせている。
デザインと並び、製品のアイデンティティといえるのが3インチのタッチスクリーン液晶(ワイドQVGA)。スタイラスや指で押すたび、指先にかすかなバイブレーションが伝わる“タッチ感”があり、またカメラの設定メニューなどではスライドバーを指でなぞって動かすというアナログ的な調整が可能だ。感圧式のため、手書きアプリで微妙な強弱を付けた線を描くこともできる。
「見た目だけでなく、操作性も従来の携帯電話とは一線を画す。PRADAのロゴマークがない端末では味わえない、新しい体験を提供できるだろう」(プラダ・グループ ビジネス開発ディレクターのジャコモ・オヴィディ氏)。
PRADA Phoneのターゲット層は、20代から30代前半の男女。とくにアクティブに新しい体験を求める“プロシューマー”(プロアクティブなコンシューマー)やトレンドセッターと呼ばれる人たちを意識しているという。「より洗練されたユーザー層。たくさん売ろうとは考えていない」(LG電子のチャン・マ氏)。なお、気になる発売日と価格については、「近日中に発表する」という。
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