希少性の高まる上海蟹を贅沢に食す:+D Style News(2/2 ページ)
養殖制限などから希少性が高まっている“上海蟹”。その中で安定して開催されている東天紅の「上海蟹フェア」を追った。
上海蟹の姿蒸し、その食べ方は……?
今回のフェアでは、全8品1万2600円の「陽澄宴」と、8400円の「黄宝席」の2種類のコース、そのほかに単品でいくつかのカニみそを使った料理が用意されている。
陽澄宴コースの目玉は「陽澄湖産 上海蟹の姿蒸し」だ。その名の通り丸々1匹を蒸した上海蟹から、熱々のみそや身を自分でほぐしながら豪快に食べる。
我慢の苦手な筆者は甲羅の中から姿を現したみそにそのままパクリと食らいついてしまったが、殻の中に紹興酒を注ぐと甘辛い独特の風味が生まれお勧めだという。
さくさくと切り込みを入れながら食べていくこの作業はなかなか楽しい。加えて、みそは甘く滑らか、身は引き締まってうまみが凝縮されているため、ぺろりとおいしく頂いてしまった。
陽澄宴コース
秋を彩る一口冷菜の盛り合わせ
山海すり身と上海蟹味噌のカダイフ包み揚げ
一枚ふかひれとフォアグラの上海蟹味噌ソース
陽澄湖産 上海蟹の姿蒸し
牛肉と彩り野菜の辛子味炒め
海老ワンタンと白菜の上海蟹味噌風味
五目焼きそば 又は 五目炒飯
東天紅特製杏仁豆腐
コラーゲンたっぷりのつぼ煮
姿蒸しのように“カニ”としての存在感を示さずとも、うまみをたっぷり凝縮しているのが黄宝席コースの目玉「ふかひれと乾貨の上海蟹みそ入りつぼ煮」だ。中国で「乾貨」と呼ばれる、フカヒレ、ナマコ、豚のアキレス腱、フカヒレのえんがわの入ったつぼ煮で、コラーゲンがたっぷり含まれ、カニみその溶けたスープは非常に粘性が強く“食べ応え”といって差し支え無いのではないかと思うくらい飲み応えがある。
中に入っているナマコは口に入れればすぐに溶け、豚のアキレス腱はぷるぷるこりこりとした不思議な食感。くるっと丸まったフカヒレのえんがわは塩味がきいていた。
黄宝席コース
秋を彩る一口冷菜の盛り合わせ
黒酢酢豚のバスケット飾り
山海すり身と上海蟹味噌のカダイフ包み揚げ
ふかひれと乾貨の上海蟹味噌入り壷煮
帆立貝とアオリ烏賊のXO醤炒め
海老ワンタンと白菜の上海蟹味噌風味
五目焼きそば 又は 五目炒飯
東天紅特製杏仁豆腐
コース以外の単品でも、姿蒸しや、つぼ煮は注文することができる。また、単品メニューでは1890円から上海蟹のカニみそ入り料理が用意されている。希少性が高まっている今だからこそ、上海蟹に挑戦してみてはいかがだろう。
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