新センサーとDiGiC 5で新しい「S」へ――キヤノン「PowerShot S100」(3/5 ページ)
「PowerShot S100」は新センサーとDiGiC 5、光学5倍ズームレンズ、GPSを搭載し、新しい「S」へと進化した。気になる1210万画素CMOSセンサーと、DiGiC 5による画質をチェックしていこう。
GPSによる新しい写真の楽しみ
デジカメにおけるGPSといえばタフネスデジカメの機能という印象だったが、タフネス系の製品ではないS100にも搭載されたことで、より一般的な機能に近づいてきたという気がする。取得したGPS情報は撮影データへ記録するほか、定期的にGPSログをファイルに記録するロガー機能も搭載している。
GPSの取得は、広い場所であれば数秒で測位するが、測位前に撮影してしまうとGPSデータが記録されないので、背面液晶の左上にGPS取得アイコンが表示されてから撮影する必要がある。本体液晶での再生時に緯度経度と標高を確認できるが、残念ながらカメラ本体に地図は内蔵していないため、地図表示に関しては、付属のWindows/Mac用ソフト「Map Utility」を利用することになる。
Map Utilityでは、写真の位置を地図上で確認できるほか、ログデータを読み込みルートを線で表示確認することもできる。ただし、ルートと画像はそれぞれ別表示となっているため、いまひとつ関連性が弱い(※試用したMap Utilityは製品発売前のVer1.1.0.4)。試しにニコンの「View NX2」で読み込んでみたところ、ルートと撮影データを重ねて表示することができた。
日付だけではなく地図を使って写真を分類できると、違った楽しみ方もみえてくる。定点観測や四季の変化を、地図上で楽しむというのもなかなか面白いかもしれない。
GPSロガー機能は、電源OFF時も定期的にGPS情報を取得し、SDメモリーカードに保存をするためバッテリーを消費する。ロガー機能オフ時だと約200枚前後の撮影が可能だが、オンにするとバッテリー消費が激しくなるため、GPSロガーとしての利用を考えているならば予備バッテリーは欠かせないことを付け加えておく。
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