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有効2430万画素の描写力を検証――ソニー「NEX-7」を試す(前編)(3/3 ページ)

APS-Cセンサーでは最多の画素数を誇るソニー「NEX-7」が登場。被写体のディテールをきっちりと再現できる解像力の高さに注目です。レビューの前編は作例写真を中心にお伝えしましょう。

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スピーディな撮影レスポンス

 高画素でありながら、撮影のレスポンスは快適です。連写は通常モードで秒間3コマ、速度優先連続撮影モードで秒間10コマに対応し、連続して撮影できる枚数はJPEGファインで17枚、RAW+JPEGで11枚。今回の試用ではほぼ全カットをRAW+JPEGモードで撮影しましたが、画像の書き込みに待たされるといった不都合はありませんでした。

 起動時間やレリーズタイムラグに関しても軽快でストレスは感じません。AFは、ミラーレスカメラで一般的なコントラスト検出方式としては、まずまず良好な速度といえます。下の作例のような明るい屋外シーンなら、動きのある被写体でも狙い通りのタイミングで撮影可能です。

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撮影モード:絞り優先AE(F2.8 1/2000秒) 感度:ISO100 WB:日陰 クリエイティブスタイル:スタンダード レンズ:「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」
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撮影モード:絞り優先AE(F7.1 1/100秒) 感度:ISO400 WB:日陰 クリエイティブスタイル:スタンダード レンズ:「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」

 光量が乏しいシーンではAFの速度と精度が低下します。室内のペットや子ども、スポーツなどを撮るのは無理ではありませんが、フォーカスロックを活用するといった工夫が必要になります。このあたりは、α77などの位相差検出AFを採用したAマウントの製品に及びません。ただ、オプションのマウントアダプター「LA-EA2」とAマウントのレンズを用意すれば、NEX-7でも快適な位相差検出AFが利用可能になります。他のNEXシリーズにも共通した特筆すべき拡張性です。

 AF関連の機能としては、顔検出や追尾フォーカス、AF補助光などを搭載しています。AFのフォーカスエリアは、背面のボタン操作で画面内の好きな位置に動かすことができ、ワンタッチでフォーカスエリアを中央にもどすことも可能です。

 一方、マニュアルフォーカスでは、MFアシスト機能によって任意の部分を拡大表示し、それを見ながら厳密なピント合わせができます。液晶の精細感は高く、MFの操作感は思いのほか良好です。

 下の夜景は、MFアシストを利用して撮影したもの。細部までくっきりとした写りになりました。さらに最後のカットは、被写界深度の浅い開放値のF1.8で撮影したショーウィンドウです。こちらはAFを利用し、正確なピントを得られました。次回の後編では、NEX-7のもうひとつの見どころ「トライダイヤルナビ」について取り上げましょう。

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撮影モード:マニュアル露出(F7.1 5秒) 感度:ISO200 WB:AUTO クリエイティブスタイル:夜景 レンズ:「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」
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撮影モード:絞り優先AE(F1.8 1/125秒) 感度:ISO400 WB:AUTO クリエイティブスタイル:スタンダード レンズ:「Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA」
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