無線LAN機能強化 ワイヤレス印刷にも対応した「IXY 430F」
キヤノンがIXYの新製品「IXY 430F」を発売する。スマートフォンのGPSを利用した「GPSモバイルリンク」やDPS over IP対応機器でのワイヤレス印刷を可能とする「Wi-Fiプリント機能」など、無線LANを強化した。
キヤノンは7月26日、コンパクトデジタルカメラ「IXY 430F」を8月2日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は2万5000円前後。
春モデル「IXY 420F」の後継機種で、スマートフォンのGPSを利用した「GPSモバイルリンク」や、同社プリンタ「SELPHY CP900」などDPS over IP対応機器でのワイヤレス印刷を可能とする「Wi-Fiプリント機能」など、無線LANを強化することで利便性を高めた。
GPSモバイルリンクは、スマートフォンのGPSを利用してカメラの撮影画像へジオタグを付加する機能で、同社スマートフォン用アプリ「Camera Window」の新バージョンではGPSロガーが実装されており、新製品と組み合わせた際にアプリからカメラへ位置情報が自動的に送信され、タイムスタンプに基づいたジオタグがカメラ内で画像に付加される仕組みだ。画像転送などの機能についてはIXY 420Fと同等だが、Camera Windowの新バージョンではAndroid OSでもカメラとの直接接続が可能となった。
そのほかの撮影機能はIXY 420Fと基本的に同等で、撮像素子は1/2.3型 有効1610万画素の裏面照射型CMOSセンサーで、ここに画像処理エンジン「DiGiC 5」を組み合わせる。レンズは35ミリ換算24〜120ミリの光学5倍ズームレンズだが、フル画素でも10倍ズームでの記録を可能とするデジタルズーム機能「プログレッシブファインズーム」が新たに用意されている。
撮影モード「こだわりオート」では、個人認証及び6つのブレ補正をカメラが判断して自動的に切り替える「マルチシーンIS」との組み合わせによって、合計205のパターンから最適なものをカメラが自動的に判別し、最適な設定を適用してくれる。背面液晶は3.2型タッチパネル液晶を搭載しており、カラーバリエーションはパープル、ピンク、ゴールド、シルバーの4色を用意する。
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