58シーン205パターンを認識するエントリーIXY 「IXY 220F」
キヤノンが新発売する「IXY 220F」は、IXYシリーズのエントリーモデルに位置づけられる製品。センサー、レンズ、画像処理エンジンを刷新したほか、個人認証機能を搭載し、58シーン205パターンを認識する。
キヤノンは2月7日、コンパクトデジタルカメラ「IXY 220F」を2月下旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、同社直販サイトでの販売価格は2万5980円。
「IXY 210F」の後継となるモデルで、シリーズ中ではエントリーに位置づけられるものの、1/2.3型 有効1610万画素の裏面照射型CMOSセンサーや画像処理エンジン「DiGiC 5」、35ミリ換算24ミリからのマルチシーンIS付き光学5倍ズームと、スペック全体について強化が図られた。
カメラが撮影状況や被写体に応じた撮影モードを自動的に選択する「こだわりオート」には、新たに個人認証機能が追加され、識別可能なシーン数が58に増加したほか、6つのブレ補正をカメラが判断して最適なものを適用する「マルチシーンIS」も新たに搭載。結果として、静止画撮影時には合計205のパターンから最適なものをカメラが自動的に判別し、最適な設定を適用してくれる。
個人認証では、事前に顔情報を登録しておけば、登録した顔から優先的にピントと露出が合い、また、生年月日も登録しておけば、被写体のひとが赤ちゃん/こども/大人のいずれかをカメラが自動認識し、それぞれに応じた設定が自動で施される。笑顔を検出して自動的にシャッターを切る「笑顔検出」や、表情や動きなどから被写体が寝顔であると判断すれば、シャッター音が自動的にオフとなり、ストロボを発光せずに3枚を連写合成して暗いところでもきれいに撮影する「寝顔検出」が利用できる。
レンズは35ミリ換算24〜120ミリ相当の光学5倍ズームレンズで、画質劣化を抑えたデジタルズームである「プログレッシブファインズーム」を利用すれば、最大10倍相当までの望遠撮影も行える。
画像処理エンジンに「DiGiC 5」を搭載したことにより、ノイズとディテールの判別速度についてDiGiC4搭載機の約6倍という高速化を実現し、より低ノイズでの撮影が可能となった。高速化については、AFスピードと撮影レスポンスのいずれも、既存モデル「IXY 410F」比でワイド端35%、テレ端でも31%の処理時間短縮が図られた。また、複数の光源がある場合でも見たままに近い色合いを再現する「マルチエリアホワイトバランス」も備えている。
動画については1920×1080ピクセルのフルハイビジョン撮影機能を搭載しており、背面液晶は3型(46画素)。本体サイズは93.2(幅)×57(高さ)20×(奥行き)ミリ、135グラム(バッテリー、メモリカード含む)。カラーはピンクとシルバーの2色を用意する。
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