パナソニック、シリーズ最上位「DMC-GH3」を国内発表
パナソニックがシリーズ最上位のマイクロフォーサーズ機「DMC-GH3」を販売開始する。防じん防滴ボディを採用したほか撮像素子やAF、All-I 72Mbpsサポートの動画撮影機能などさまざまな面で大幅に強化された。
パナソニックは10月25日、マイクロフォーサーズ規格に準拠したレンズ交換式デジタルカメラ「DMC-GH3」を12月中旬より販売開始すると発表した。ボディのみのほか、および「LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8/POWER O.I.S.」「LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH/MEGA O.I.S.」とのレンズキットも用意される。
9月にドイツで行われた展示会「photokina 2012」において先行発表されていた製品で、2010年秋に発表された「DMC-GH2」の後継、同社マイクロフォーサーズ機のフラグシップに位置する。
撮像素子はダイナミックレンジの拡大とS/N特性を既存デバイスに比べて向上させた新開発の有効1605万画素のLive MOSセンサーで、ローパスフィルターも新設計とすることでモアレを低減、解像感を向上させた。ISO感度は常用範囲で最高12800、感度拡張によってISO125/ISO25600の設定も行える。
動画機能もGH2から大幅に強化されており、AVCHD Progressiveによる1080p撮影はもちろんのこと、映像製作用を前提としたMOV形式ではALL-Intra(最高ビットレート72Mbps)とIPB(最高50Mbps)にも対応しており、用途の合わせた選択が行える。AVCHD/AVCHD Progressiveではタイムレコード記録にも対応する。放熱にも配慮されており、また、メモリカードが容量制限に達した際には、自動的に複数ファイルを生成する。
AFはセンサーとレンズを240fps駆動することでより高速な合焦を可能としている。DMC-G5に引き続き、ディスプレイに触れることでフォーカスエリアを変更できるタッチパッドAFも導入されており、全領域でフォーカシングが行える。ディスプレイはバリアングルタイプの3型/61.4万画素 有機ELディスプレイで、ファインダーには、約174万の有機ELビューファインダーを搭載する。
ボディはマグネシウム合金外装の防じん防滴構造で、3つの電子ダイヤルと5つのファンクションボタン(ディスプレに表示される仮装ボタンを入れればFnボタンは7つ)によって素早い撮影設定を施せる。ガイドナンバー12(ISO100・m)のストロボを内蔵するほか、無線LANモジュールも内蔵してておりワイヤレスでのファイル転送やスマートフォンからのリモート操作が行える。
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