Wi-Fi対応、光学10倍ズームに進化した薄型コンパクトモデル「IXY 610F」
キヤノンの薄型高倍率コンパクト、“IXY F”に、光学10倍ズームレンズ搭載モデルが登場。新たにWi-Fiに対応したほか、画像処理エンジンに「DiGiC 5」を採用するなど、最新のスペックに強化されている。
キヤノンが1月29日、薄型のボディに高倍率ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「IXY 610F」を発表した。2月下旬に発売する。価格はオープンだが、実売想定価格は2万8000円前後。
IXY 610Fは、厚さ22.1ミリのスリムなボディに光学8倍ズームレンズを搭載し人気を博した「IXY 600F」の後継モデル。厚さは22.5ミリとわずかに厚くなったが、ズーム倍率は光学10倍(35ミリ換算24〜240ミリ相当)に進化。ワイド端の焦点距離が24ミリ相当にまで広角化しているのもポイントだ。また、プログレッシブファインズームにより、約480ミリ相当までの望遠撮影も可能となっている。
撮像素子は1/2.3型 有効1210万画素裏面照射型CMOSで、画像処理エンジンは新たに「DiGiC 5」を搭載した。ノイズを低減し、ダイナミックレンジの広い写真が撮れる「HS SYSTEM」も搭載する。もちろん前モデルで好評だった「静止画」「流し撮り」「ダイナミック」「ハイブリッド」「パワード」「三脚」と6つのブレ補正をカメラが判断して切り替える「マルチシーンIS」も継承した。シーン認識機能「こだわりオート」は、認識シーン数が32から58に増えており、多様なシーンで認識精度が向上している。
背面液晶は3型で、サイズ自体はIXY 600Fと変わらない。簡単にフルHDサイズの動画が撮影できる「ムービーボタン」を背面に搭載する点も同様だが、さまざまな撮影ニーズに即応する。このほか、写真と動画を同時に記録する「プラスムービーオート」機能を搭載。静止画と、シャッターを切る前約4秒間の動画を同時に撮影する機能で、動きのある記録が残せる。
また、未操作状態が続くと約2秒で液晶の明るさを落とし、約10秒後には省エネ状態へのガイダンスを表示、その後画面を暗くしてバッテリーの消費を抑える「エコモード」を新たに搭載し、撮影枚数を約3割増やした。
Wi-Fiを搭載し、Wi-Fi対応機器に容易に無線接続することが可能になったのも注目すべき特長だ。PCや他のWi-Fi搭載デジタルカメラ、スマートフォンなどとワイヤレスでつながり、写真の転送が可能だ。SNS連携機能なども用意されており、FacebookやTwitter、YouTubeへの投稿や、CANON iMAGE GATEWAY経由でのPC転送、スマートフォン連携などの機能が強化されている。
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