「世界最速AF」実現、高い解像感と機動性を楽しめる「FUJIFILM X-E2」
独自の「X-Trans CMOS II」センサーと点像復元などで高い解像感を味わえ、AF速度も「世界最速」まで高めた「FUJIFILM X-E2」を富士フイルムが発売する。
富士フイルムは10月18日、FUJIFILM Xシリーズの新製品としてレンズ交換式デジタルカメラ「FUJIFILM X-E2」(レビューまとめはこちら)を11月9日より販売開始すると発表した。ボディのみ、標準ズームレンズ「XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS」をセットしたレンズキットが用意されいずれも価格はオープン。ボディのみが11万円前後、ズームレンズキットの実売想定価格は15万円前後。
2012年9月に発表された「FUJIFILM X-E1」(レビューまとめはこちら)の後継製品で、クラシカルなフォルムはそのままに撮像素子や画像処理エンジン、AFなど撮影機能全般を強化、電子ビューファインダーならびに背面液晶も高性能化した。
撮像素子は「X-Trans CMOS」から像面位相差AF可能な「X-Trans CMOS II」となり、「世界最速」(同社)という最高0.08秒の高速AFを実現した(CIPAガイドライン準拠。4/3型以上のセンサーを搭載したデジタルカメラにおいて。レンズ「XF14mmF2.8 R装着時)。コントラストAFと位相差AFは被写体やシーンに応じて自動的に切り替えが行われ、さまざまなシーンでの高速かつ高精度なAFを可能とした。また、撮像面に配置された位相差AFセンサーを用いたマニュアルフォーカス機能「デジタルスプリットイメージ」も利用できる。
画像処理エンジンも「EXRプロセッサーPro」から「EXR プロセッサー II」へと強化され、起動時間0.5秒、シャッタータイムラグ0.05 秒、撮影間隔0.5秒と動作の機敏さも増した。ISO感度は常用200〜6400で、感度拡張によってISO100/12800/25600も設定可能となっている。
搭載するX-Trans CMOS IIはAPS-Cサイズ(23.6×15.6ミリ) 有効1630万画素のローパスレス仕様。FUJIFILM X100Sなどで採用された、回折現象を抑制する「点像復元処理」をレンズ交換式FUJIFILM Xシリーズとして初めて搭載した。点像復元処理については装着したレンズに応じた最適な処理を行うよう設定されており、効果を任意にON/OFFすることも可能だ。
電子ビューファインダーは引き続き約236万画素の有機ELを採用しているが、フレームレートを上げることで追従性を向上させた。視野率はもちろん100%で、ピントや露出、フィルムシミュレーション効果も忠実に再現できる。アイポイントは約23ミリ(接眼部から目まで)を確保しており、アイセンサーも備える。背面液晶はE1の2.8型/46万画素から、3型/104万画素へと大型高精細化し、加えて強化ガラスの採用によってキズに強く、視認性も高い。
ダイヤル配置を含めたボディデザインはX-E1をほぼ踏襲しており、カメラを構えた際、左手でレンズの絞りリングを、右手でシャッタースピードダイヤルや露出補正ダイヤルを操作できる。ただ、背面のボタンについては「Q」(クイックメニュー)や「AF」ボタンの位置が変更されているほか、「Fn2」ボタンが新たに用意された。Wi-Fiも搭載しており、対応アプリをインストールしたスマートフォンへの画像転送も容易に行える。
撮影機能としては「PROVIA」や「Velvia」「ASTIA」などの色調を再現する「フィルムシミュレーション」のほか、トイカメラ/ミニチュアなど種類のデジタルフィルター、多重露光撮影機能も用意する。フィルムシミュレーションについては、プロ用カラーネガフィルムをベースとしたポートレート用モード「PRO Neg.Std」「PRO Neg.Hi」も用意されている。
ボディサイズは129(幅)×74.9(高さ)×37.2(奥行き)ミリ、約350グラム(付属バッテリー「NP-W126」およびメモリカード含む)。オプションとしてはハンドグリップ「HG-XE1」、ボトムレザーケース「BLC-XE1」などが利用できる。
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