パナソニック、4K30p対応のウェアラブルカメラ「HX-A500」
パナソニックがカメラと本体が分離したウェアラブルカメラの第2段「HX-A500」を発売する。新たに4K動画撮影に対応したほか、本体にモニターを搭載することで利便性を高めた。
パナソニックは5月13日、ウェアラブルカメラ「HX-A500」を6月12日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万2000円前後。昨年春に発表された「HX-A100」の上位モデルで、民生用アクションカムとしては初めて(同社)4K30p動画撮影に対応したほか、本体に液晶を搭載することで映像のモニタリングも可能にするなど利便性を高めた。
カメラユニットと本体を別体としてケーブルでつなぐユニークな構造はA100を踏襲しているが、カメラユニットに有効903万画素 1/2.3型裏面照射型CMSOセンサーと新開発のレンズシステム、1チップで4Kエンコード可能な処理エンジン「クリスタルエンジンPRO+」などの搭載によって、最大で4K30p(3840×2160ピクセル/30p:最大72Mbps)の映像を撮影できる。
AX100はモニターを搭載しておらず撮影映像のモニタリングや設定の確認にはスマホをWi-Fi接続する必要があったが、新製品では本体に1.5型液晶を搭載。画面から撮影映像や設定の確認を行える。また付属の新型ヘッドマウント(VM-HMA100)は側頭部と後頭部の3点で支える方式に変更されており、装着時の負担軽減を果たしている。
動画は4K30pのほか、フルハイビジョン(1920×1080ピクセル)60p/30p、HD(1280×720ピクセル)60p/30p、SD(848×480ピクセル)30pを選択可能。ファイル形式は.MP4。スローモーション動画撮影機能も備えている。内蔵バッテリーで約2時間半の録画を行える。電子式のブレ補正や傾き補正も用意されている。
ユニークな機能として、複数の動画から自動で見どころを抽出し、映像効果や音楽を付け加えて短い動画を自動生成する「ムービースライドショー」がある。「ダイナミック」「ナチュラル」の2つが選択でき、前者は本体に搭載されている重力センサーの情報を元に動きのある場面を自動抽出する。
Wi-FiとNFCを搭載しており、撮影映像のスマートフォン転送やリモート操作などを行える。Ustreamを使ってのライブ中継も可能だ。防水や防じんなどタフネス性能は既存モデルと同様に備えており、防水性能はA100の水深1.5メートルから水深3メートルまで強化されている。別売オプションとして、クリップマウント「VW-CLA100-K」、マルチベルト「VM-MBA100-K」、マルチケース「VM-HLA500-K」などを用意する。
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