1型センサー×高倍率ズームの“すごい”カメラ――「LUMIX DMC-FZ1000」(3/4 ページ)
有効約2000万画素の1型センサーという、コンデジで最高クラスの撮像素子と、F2.8〜F4の明るい高倍率ズームの組み合わせは、どんな絵が撮れるのか。じっくり検証していこう。
4K動画とインターバル撮影は要注目
動画の話も忘れてはならない。
4K動画は、さまざまな機器で対応が徐々に進んできているが、今のところ、スチル系デジタルカメラで、本体のみで4K動画を撮れるのはパナソニックの「LUMIX DMC-GH4」とこのFZ1000だけである(2014年8月中旬現在)。ソニーの「α7s」は単体では撮れないし。
しかも、MP4形式で4K動画を撮れるのでPCでも扱いやすい。
これがなかなかきれいなのである。うちには4K対応ディスプレイはないので縮小して鑑賞することになるのだが、それでもフルHDよりワンランク違うことが分かる写りなのだ。
家に4Kディスプレイがないから意味がない、と思う人もいるだろうが、考えてみたらデジカメも600万画素の頃「A4サイズにプリントしても十分。これ以上画素数が増えても意味は無い」といわれてた訳で、動画もそんな感じになってきたのかもしれない。
滑らかに再生するには高性能なPCが必要になるのだけれども、フルHDより高画質な動画を楽しめる。
動画から静止画を切り出したいときも、4K動画なら1画面あたり800万画素相当あるわけで、200万画素相当だったフルHDとはワンランク違う。
動画は圧縮率が高いので最初から静止画で撮った方がクオリティは高いが、いざというときは4K動画でおさえとけ、的使い方も可能だ。
なお、4K動画を録るときはM動画モードにする。それ以外の撮影モードで「録画」ボタンを押しても最高でフルHD。そこは気を付けねばならないが、モードダイヤル1つで4KとフルHDを切り替えられるのでそれはそれでよし。
4K動画でもう1つ、インターバル撮影の話もしたい。
インターバル撮影(タイムラプスといった方が昨今はわかりやすいかも)機能を使うと大量の静止画を撮れるわけだが、カメラ内でそれを動画にしてくれるのだ。そのとき出力先として4K動画も選べるのである。
これはなかなかハイクオリティだ。
インターバル撮影はどの撮影モードでも、連写モードダイヤルをインターバルにしてやるだけで実行できるのがよい。タイムラプス動画を撮りたい人にもお勧めできる。
動画関連でさらにもう1つ。ハイスピード動画機能を持っているのだが、それが、フルHDで120fpsなのだ。今までのデジカメはハイスピード動画時は640×480とか1280×720とか、ちょっとサイズが落ちてたのだが、FZ1000はフルHDでハイスピード動画を撮れるのである。
これはちょいと注目したい。
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