DNPと傘下の書店持ち株会社CHIグループ、NTTドコモは、ハイブリッド型総合書店の運営を手掛ける共同事業会社「トゥ・ディファクト」の設立で合意した。2011年1月上旬から電子書籍の販売事業を開始し、リアル書店との連携も視野に入れる。
大日本印刷(DNP)とNTTドコモ、DNPの子会社であるCHIグループは12月7日、紙と電子の書籍を販売するハイブリッド型総合書店の運営を手掛ける共同事業会社「トゥ・ディファクト(2Dfacto)」の設立で合意したことを明らかにした。設立予定日は12月21日で、出資金は980百万円。出資比率は、DNPが51%、NTTドコモが40%、CHIグループが9%。
今回の発表は、2010年8月にDNPとNTTドコモが締結した電子出版ビジネスにおける業務提携に向けての基本合意を具体化したもの。まずは大手出版社など約200社から約10万点をめどにコンテンツの拡充を図り、2011年1月上旬からNTTドコモのスマートフォンなど7機種(Xperia、GALAXY S、GALAXY Tab、LYNX 3D、REGZA Phone、Optimus chat、SH−07C)に対して電子書籍の販売事業を開始する予定。
DNPは11月に、CHIグループのオンライン書店である「ビーケーワン(bk1)」と連携し、紙と電子の書籍を提供するハイブリッド型書店「honto」を開設しているが、トゥ・ディファクトの事業もhontoのシステムをベースにしている。
トゥ・ディファクトは今後、2011年中にbk1とのシステム統合を完了させ、丸善、ジュンク堂、文教堂といったDNPグループのリアル書店との連携を図りながら、ハイブリッド出版配信プラットホームの構築を狙いたい考えだ。
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