北海道大学CoSTEPは、放射能と放射線に関する基本的な事柄を分かりやすく解説した電子書籍「もっとわかる 放射能・放射線」を無料公開した。
「直ちに健康に影響が出るレベルではない」――福島第一原発の事故について連日のように耳にするこうした表現。果たしてわたしたちはこうした表現の意味をどこまで正確に把握しているだろうか。
北海道大学CoSTEP(科学技術コミュニケーション教育研究部門)は4月18日、放射能と放射線に関する基本的な事柄を分かりやすく解説した電子書籍「もっとわかる 放射能・放射線」を無料公開した。PDF版のほか、Webブラウザ上で読むことができるFlashベースの版が用意されている。
CoSTEPは、北海道大学の高等教育推進機構高等教育研究部に設置された機関で、科学技術の専門家と市民とを橋渡しする「科学技術コミュニケーター」を養成するなど、科学技術コミュニケーションに関する教育研究を行っている。本書は、クイズから始まり、放射能と放射線の違い、放射線の健康への影響などが平易な言葉で解説されている。
Flashベースの版では、Twitterなどと連携したソーシャルリーディング機能も実装されている。こうした機能が活用され、内容がアップデートされている部分もある。放射線に関するコンテンツは震災直後から数多く無償公開されているが、専門用語が飛び交う内容に腰が引けている方は、まずは同書を読んでみるのがよいのではないだろうか。
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