往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、米Amazon.comが販売する電子書籍端末「Kindle」の第4世代に当たるモデルを取り上げる。
米Amazon.comが販売する電子書籍端末「Kindle」の第4世代の製品。同時に発表された「Kindle Fire」を含む4製品の中ではもっともローエンドの製品で、同社のサイトでは単に「Kindle」とのみ表記されるが、ネットでは第4世代の製品という意味で「Kindle 4」などの俗称が用いられる場合も多い。
従来モデルに比べて物理キーボードが省かれるなど小型軽量化が図られており、重さは約169.5グラムと、従来モデルに比べて約77.5グラムも軽くなっている。一方で上位モデルに当たる「Kindle Touch」のようなタッチ操作には対応せず、容量も上位モデルの半分にあたる2Gバイトであるなど、コストダウンの跡が随所に見られる。通信機能はWi-Fiのみで3Gモデルは用意されない。
日本語ドキュメントの表示にも対応するが、メニュー表示は日本語に対応せず、日本版Kindleストアも利用できない。本体色はグレーのみだったが、2012年9月にKindle Paperwhiteが投入されるのと時を同じくしてブラックに改められ、その後も継続して販売されている。
| メーカー | Amazon.com |
|---|---|
| 国内発売時期 | 2011年10月 |
| 発売時価格 | 79ドル(広告付きモデル)、109ドル(広告なしモデル) |
| 専用/汎用 | 専用 |
| OS | Kindle OS |
| OSバージョン | Kindle OS 4.1.1 |
| サイズ(※最厚部) | 114(幅)×166(奥行き)×8.7(高さ)ミリ |
| 重量 | 約169.5グラム |
| 解像度 | 600×800ドット |
| ディスプレイ | 電子ペーパー(E Ink) |
| カラー/白黒 | モノクロ16階調 |
| 画面サイズ | 6インチ |
| 通信方式 | 802.11 b/g/n |
| Bluetooth | なし |
| 内蔵ストレージ | 2Gバイト(ユーザー利用可能領域は1.25Gバイト) |
| メモリカードスロット | なし |
| バッテリ持続時間(メーカー公称値) | 3週間 |
| タッチ操作 | 非対応 |
| 対応フォーマット | AZW、MOBI、TXT、PDF、HTML、DOC、DOCX、RTF、JPEG、GIF、PNG、BMP |
| コネクタ | USB(microB) |
| 電子書籍ストア | Kindle Store |
| その他 | ZIP圧縮JPEGにも対応 |


本体色はグレーのみだったが、のちにブラックに改められている(写真=左)/約169.5gと軽量で、長時間持っても重さが気にならない(写真=中央/物理キーボードが省かれたため従来モデルに比べるとコンパクト(写真=右)

上面。ボタン類は何もなくすっきりしている(写真=左)/底面。microUSBコネクタ、電源ボタンを備える。イヤフォンジャックは備えない(写真=中央)/裏面。音声出力機能がなくなったためスピーカーは省かれた(写真=右)

起動直後のメイン画面。タイトルについては日本語も表示可能(画面=左)/コンテンツを表示したところ(画面=中央)/文字サイズやマージンなどの調整が可能。この画面をはじめ、メニューは日本語化されていない(画面=右)

個別の電子書籍ページ。「Buy」を押すと購入できる(画面=左)/設定画面。ハイライト機能やソーシャル連携機能の利用の有無が設定可能(画面=中央)/音声再生機能が省かれたため、実験機能のうち残っているのはWebブラウザ機能のみ
Reader Touch Edition――ソニー
Reader Pocket Edition――ソニー
LIBRIe EBR-1000EP――ソニー
GALAXY Tab SC-01C――Samsung電子
XOOM Wi-Fi TBi11M――MOTOROLA
Words Gear(ワーズギア)――パナソニック
ΣBook(シグマブック)――パナソニック
FLEPia(フレッピア)――富士通フロンテック
Kindle 2――Amazon.com
Kindle 3G+Wi-Fi、Kindle Wi-Fi――Amazon.com
Kindle DX――Amazon.com
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