出版業界ニュースフラッシュ 2015年7月第4週

『日めくり まいにち、修造！』が発売から10カ月でミリオンとなったほか、2015年上半期の出版物推定販売金額が発表されています。

[新文化通信社]

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「日めくり まいにち、修造！」、100万部に

　PHP研究所が2014年9月に発売した「（日めくり）まいにち、修造!」が7月24日、100万部に到達した。27刷、本体価格1000円。同社のミリオンは、池上彰『伝える力』以来、5年ぶり6点目。

　同書は発売以来、小学生から年配者まで幅広い層に支持され、「日経MJ」の「2015上半期ヒット商品番付」で「東の前頭」にランキング入り。発売から10カ月でミリオンとなった。PHP研究所では、第2弾も製作中と話している。

2015年上半期の出版物推定販売金額、前年同期比4.3％減の7913億円に

　7月24日、出版科学研究所が発表した。書籍が前年同期比2.3%減の4000億円、雑誌が同6.2％減の3913億円。雑誌の内訳は月刊誌が同4.3％減の3177億円。ジャンル別にみると、ムックが約2％のマイナス。コミックスは約8％減で、落ち込みが目立った。週刊誌は同13.8％減の736億円。

　また、返品率は書籍が35.3％で前年同期に比べ0.3ポイント改善。雑誌は42.5％で同1.9ポイント増と大幅に上昇した。

「講談社ノンフィクション賞」など３賞決まる

　7月23日、第37回「講談社ノンフィクション賞」、第31回「同エッセイ賞」「同科学出版賞」を決定した。「ノンフィクション賞」には眞並恭介氏『牛と土　福島、3･11その後。』（集英社）、「エッセイ賞」にはジェーン・スー氏『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』（幻冬舎）、科学出版賞には宮原ひろ子氏『地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか　太陽活動から読み解く地球の過去・現在・未来』（化学同人）がそれぞれ選ばれた。

出版協、楽天ブックスに除外要請

　学生などを対象とした「楽天ヤング」の10％ポイントサービスを再販違反と判断した出版協の会員社21社は7月22日、自社商品の同サービスからの除外を楽天ブックスに要請した。

　第一陣となる緑風出版や彩流社、三一書房、水声社、晩成書房など会員社9社は6月22日、除外を要請し、ポイントキャンペーンの対象外となった。除外出版社リストもサイト上に公表した。また、出版協は除外措置を行わない「AmazonStudentプログラム」に善処を求めるため、取引先である日販に対し、4回目のサービスからの除外要請を行った。