ニュース
JEPAが第4回電子出版アワードを発表:電子書籍元年の顔が決定
日本電子出版協会(JEPA)が、第4回JEPA電子出版アワードの各ジャンル賞を発表した。iPadやパブーなどが受賞している。
電子書籍元年の顔となったのは?
日本電子出版協会(JEPA)は12月16日、「JEPA電子出版アワード」の各ジャンル賞を発表した。
JEPA電子出版アワードは、日本の電子出版物の育成と普及啓もうを目的に創設されたもので、広義の電子出版物を対象とし、サービス提供者に対して授与されるもの。今年は第4回目となる。
電子書籍元年と呼ばれた今回のアワードには、6ジャンル68点の候補作品がエントリー(候補作品リストはこちら)。12月1日から一般およびJEPA会員によるインターネット投票が行われ、以下の作品が各ジャンルでの受賞となった。
ジャンル | 受賞作 |
---|---|
ネットワーク・コンテンツ賞 | Yahoo!百科辞典 |
オンライン・サービス賞 | 理想書店 |
ベンチャー・マインド賞 | パブー |
デジタル・インフラ賞 | MCBook |
アドバンスト・デバイス賞 | iPad |
ロングセラー賞 | 電子書店パピレス |
第4回JEPA電子出版アワードの各ジャンル賞
国内の電子書籍市場をハードウェア面からけん引したiPad、6月にJASDAQに上場を果たし、波に乗るパピレス、ブログ感覚で電子書籍を作成できる手軽さが受けたpaperboy&co.のパブーなど、今年の電子書籍市場を彩ったプレーヤーが順当に受賞した。なお、12月22日に開催されるJEPAの定例会で、この中から大賞が決定する予定。
ちなみに昨年の各ジャンル賞は以下の通り。大賞はiPhoneのベストセラー辞書アプリである「iPhone大辞林」が受賞している。
ジャンル | 受賞作 |
---|---|
ネットワーク・コンテンツ賞 | MAGASTORE |
オンライン・サービス賞 | 自動車アーカイブCGAS |
ベンチャー・マインド賞 | iPhone大辞林 |
デジタル・インフラ賞 | Googleブック検索 |
アドバンスト・デバイス賞 | Amazon Kindle International版 |
ロングセラー賞 | 今日の診療 |
第3回JEPA電子出版アワードの各ジャンル賞
関連記事
- 「ブログ感覚で作れる電子書籍」の快進撃〜「パブー」吉田氏に聞く(前編)
ブログ感覚で電子書籍を作成でき、そのままオンラインで販売までできてしまうpaperboy&co.のサービス「パブー」。最近ではプロ作家の利用も増えるなど、成長著しいが、その企画当初から今日に至るまでのエピソードを、同社の取締役副社長で、パブーの責任者を務める吉田健吾氏が明かした。 - 「ブログ感覚で作れる電子書籍」の快進撃〜「パブー」吉田氏に聞く(後編)
ブログ感覚で電子書籍を作成でき、そのままオンラインで販売までできてしまうpaperboy&co.のサービス「パブー」。同社の取締役副社長で、パブーの責任者を務める吉田健吾氏が明かした企画からオープンまでの足跡をたどった前回に引き続き、後編となる本稿では主にビジネス視点から見たパブーの成功要因や今後の戦略について聞く。 - ボイジャー、電子書籍モール「Voyager Store」を発表
ボイジャーは、,テナント出店型電子書籍ストア「Voyager Store」を11月18日に立ち上げることを明らかにした。まずは同社が運営する「理想書店」が第一号店として出店する。 - パピレス、GALAPAGOSへ電子書籍コンテンツ提供を開始
パピレスが提供するコンテンツ約4000冊が「TSUTAYA GALAPAGOS」でも販売される。 - パピレス、電子書籍1万5000冊をSony Readerで閲覧可能に
パピレスは、電子書店パピレスで取り扱う約1万5000冊が、ソニーの電子書籍リーダー「Reader」で閲覧可能であることをアピールした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.