エンタープライズ:ニュース | 2003/09/17 18:49:00 更新 |
Office System花盛り、WPCのMSブース
9月17日、開幕した「WPC EXPO 2003」のマイクロソフトブースでは、Office Systemが花盛りだ。来場者の多くが10月24日に発売が近づいた新Officeに注目していた。
9月17日、千葉県・幕張メッセで「WPC EXPO 2003」が開幕した。マイクロソフトは今回の展示で最大ブースを構え、リリース目前に迫った次期オフィススイート「Office System」を来場者にプレゼンテーションしている。
1125平米のブースには1日130人のスタッフを配置。Office Systemの製品カラーともいえるオレンジと白を組み合わせた衣装に身を包み、新Officeを直接体験させながら新機能を個別に紹介してくれる。
「なかなか良さそうですね。今度のOutlookは、ウインドウが縦に分かれてメールの見易さがよくなっているのが特徴的でした。購入するかどうかは価格しだいですけど」。タッチ&トライコナーでタブレットPCに搭載された「Outlook 2003」の説明を受けた来場者の男性は感想を述べる。別の男性は「前からだいたいのことは知っていました。まあ良いんじゃないですか」と答えた。
Office Systemは10月24日に発売になるマイクロソフトのオフィススイート製品。今バージョンからXMLに本格対応し、情報を連携させグループや企業の生産性を向上させることを狙っている。Word、Excelといった馴染みのデスクトップアプリケーションに加え、新たに「SharePoint Portal Server」や「Live Communications Server」といったサーバ製品も新たにファミリーとするなど、パッケージアプリケーションからシステムとして進化させた。
Professional Enterprise Edition/Professional Edition/Standard Edition/Personal Editionの4エディションが提供される。Professional Enterprise EditionはXMLオーサリングツール「InfoPath 2003」が含まれ、ボリュームライセンスのみでの販売。Professional EditionとPersonal Editionはパッケージのみでの発売となる。
マイクロソフトブースはこの新Office一色の装い。Office Systemが新たに提案するインフォメーションワークを紹介している「Information Workショールーム」では、ビジネスパーソナルゾーン/コラボレーションゾーン/モバイルゾーンの3つに分けて、ワークスタイルを提案している。
ビジネスパーソナルゾーンでは、Officeアプリに新搭載されたリサーチ機能を使った企画書作成や、新アプリケーションの「OneNote 2003」を使ったメモ作成、「InfoPath 2003」のフォームで作成された取引データをExcelに取り込み、分析を行うなど、個人の仕事効率を高めるためのプレゼンテーションが行われていた。
コラボレーションゾーンでは、Windows SharePoint Servicesを使い作成した文書をほかのメンバーと共有、共同作業を行うなどのデモが見られる。Live Communications Serverを使いプロジェクト担当者とIMで直接、音声で連絡を取り合うなど、近未来のワークスタイルを予感させる。
外出先での仕事を行うケースを想定したモバイルゾーンでは、ネットワーク接続回線の帯域状況を判断してダウンロードされる電子メールを選択できるようになったOutlook 2003やタブレットPC、Windows Mobileを組み合わせた仕事環境が垣間見ることができた。
来場者のOffice Systemに対する考え方はさまざまのようだが、多くの来場者が興味を示していたのは確かだ。
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[堀 哲也,ITmedia]