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通常、ファイルをアップロード、ダウンロードを行えるftpコマンドでの処理は、プロンプト上でユーザー名とパスワードを要求される。wu-ftpdを始めとする多くのFTPサーバソフトでは、通常パスワードの要求時に「Password:」といった文字列が表示され、これに対して入力しなければならない。これでは自動処理が複雑になってしまう。
しかし、ftpコマンドに「-n」オプションをつけると、ログインセッションが自動起動されなくなる。次のような内容のファイルを作成し、後述するよう「ftp -n」へ渡せばよい。
open ftp.exmple.com user hegehge password bin prompt cd directory get sample1.zip put sample2.zip quit
上記バッチ処理の内容を紹介しておこう。1行目は、「open」に続いてFTPサーバのドメイン名を記述する。2行目には「user」に続きユーザー名とパスワード。3行目以降には、通常のftpコマンドを順番に並べよう。ここでは、3行目でバイナリーモード、4行目でプロンプトモードをオフ、 5行目でディレクトリを変更を行い、6〜7行目でファイルのダウンロード、アップロードを行って最後の8行目でログアウトだ。
最後にこの内容をファイル名「file」とした場合、次のように指定することでバッチ処理が開始されるのだ。
$ ftp -n < file
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