3D CADデータ利用のための「CDF」仕様、初のドラフトが完成

» 2004年06月03日 08時34分 公開
[ITmedia]

 Web3D Consortiumは6月2日、「CAD Distillation Format」(CDF)仕様の初のワーキングドラフトが完成したと発表した。

 CDFは、複雑なCAD/設計データの基本要素を抜粋して、組織全体で使えるようにするためのオープンなロイヤリティフリーのファイル形式。ISOが批准間近のリアルタイム3Dデータ通信用オープン標準であるX3Dを基盤としている。CDFによって、機密設計情報をさらすことなく、同一組織内のマニュアル、トレーニング、販促などの部門もCADデータを利用できるようになり、生産性・経済性が高まるとされる。

 CDF仕様ワーキングドラフトの第2版は、X3Dの修正(X3D AMD-1)として今夏リリースの予定。ここで、ハードウェア高速化プログラマブルシェーダと、圧縮バイナリフォーマットに対応するという。

 W3D Consortiumでは、CDF対応のX3D AMD-1について会員からの承認を得た上で、年内にこれをISOに標準として提出する計画。

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