好業績の鍵はIT経費抑制とアウトソーシング?

» 2004年06月12日 09時12分 公開
[IDG Japan]
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 高い業績を上げているIT部門ほど技術費用と人件費は抑え、アウトソーシングでも他社とは異なるアプローチを採っている――。コンサルティング会社米Hackett Groupは6月14日、顧客200社を対象に行った調査をもとに、こんな報告書を発表する。

 トップランクのIT部門がエンドユーザー1人当たりに費やした額は、全体の平均に比べて技術経費が18%、人件費は36%少なかった。この情報は、Hackett Groupが1年半以上にわたって顧客を調査した結果に基づいており、データは3月に収集した。

 Hackettでは、データセンターの最適化といった実質的な分野で、効率性(コストおよび生産性)と実効性(品質と価値)の両面で同社データベースの上位25%入りした組織を、世界規模のIT組織と評価している。

 評価が高いIT部門は、アウトソーシングのやり方もほかとはかなり違う傾向があると、Hackettのシニアフェロー、アラン・フランク氏は指摘する。高い評価を受けた会社は、IT経費に占めるアウトソーシング費用の割合が他社よりも23%多く、データセンター管理といったITインフラ業務を外部に委託する経費は60%も多かった。半面、アウトソーシングの「危険が高い」とされる、アプリケーション開発およびメンテナンス業務のアウトソーシング費用は34%少なくなっている

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