社内のどこに移動しようとシームレスな接続を、NECが新システム発売

NECは、オフィス内のどこへ移動しようとも、設定変更を行うことなくシームレスな接続環境を提供する「オフィスLANアクセス管理ソリューション」を発売する。

» 2004年06月18日 11時44分 公開
[ITmedia]

 NECは6月17日より、ユーザーがオフィス内のどこへ移動しようとも、端末の設定変更を行うことなくシームレスな接続環境を提供する「オフィスLANアクセス管理ソリューション」の販売を開始した。

 同ソリューションは、NECのRADIUSサーバ「MOBILINK-500/RD」に、DHCPサーバとの連携機能を搭載することで実現されている。ユーザーは社内LANにアクセスする際、802.1xに基づく認証を行うが、そのユーザー情報とDHCPサーバが配るIPアドレスとを対応させることで、企業内のどこに移動しようとも同一のアクセス権限/環境を実現する仕組みだ。

 社内LANに最初に接続するときの認証には、IDとパスワードの組み合わせだけでなく、PKIに基づくICカード認証など、より強固な認証方式を利用できるという。また、いつ、どのユーザーがネットワークを利用したかの履歴と、そのユーザーが利用したIPアドレスとを対応させて記録することにより、権限外の不正アクセスに対する抑止力を発揮させる。

 NECでは、複数の無線アクセスポイントに対する設定/ソフトウェア管理を一元的に行える無線LANシステム「UNIVERGE WLシリーズ」と、このオフィスLANアクセス管理ソリューションとを組み合わせて提供。これにより、有線LANと無線LANにまたがる大規模なモバイルオフィスの実現を支援するという。

 オフィスLANアクセス管理ソリューションは8月31日より出荷される予定で、価格は、100ユーザーの場合で400万円から。またそれに先立ち、6月30日から7月2日にかけて行われる「NetWorld+Interop2004」で、製品デモンストレーションを行うという。

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