インテンシア新CEO、「チャネル戦略強化で日本市場を開拓」

インテンシアジャパンは、インテンシア・インターナショナルの新CEOに就任したバートランド・シアード氏の来日に伴い、同社の事業戦略について記者向けに説明を行った。

» 2004年08月24日 17時51分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 スウェーデンのERPベンダーであるインテンシアジャパンは8月24日、インテンシア・インターナショナルの新CEOに就任したバートランド・シアード氏の来日に伴い、同社の事業戦略について記者向けに説明を行った。日本市場では、チャネル・パートナー戦略を強化し、中堅企業向けのアプリケーション分野で成長を目指すとしている。100%ピュアJavaで書かれていることが特徴となっている「Movex」を日本市場でもっとアピールしていく考えだ。

17年間IBMに在籍していたというフランス人のシアード氏。

 「ERP市場は成熟しており、3%の成長率では失敗は許されない。」とシアード氏。同社は製品力と社員の質に強みがあるとしており、収益性の改善を今後の課題にしている。

 また、競合他社について、SAPはBusiness Oneの投入で中堅市場に注力しているが、「メルセデスの取り組みと同様に、ターゲット市場を下げることは難しい」とし、ハイエンドから中堅市場への展開が簡単ではないことを説明した。さらに、Microsoftについては、脅威になり得るが、「市場に参入するための準備ができていない」とし、中堅市場における本命のERPベンダーが同社であると強調した。

 同氏は、日本における戦略として、チャネルパートナーとの関係を強化する一方、ターゲット業種の絞り込みを行う。ファッション、食品および飲料、流通、サービスマネジメント業界などが具体的に挙げられれた。

 新たなチャネル戦略では、業界のソリューションやサービス、導入に関するパートナーの教育、マーケティングサポートに加え、24時間のテクニカルサポートが含まれる。

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