ガートナーによると、クライアントPCに個人情報を記録している人は半数を超えている。暗号やパスワードで適切な管理をしていたとしても、操作を誤れば情報漏えい事故と隣り合わせの状態として警告している。
クライアントPCに個人情報を記録している人は半数を超えていることが、ガートナー・ジャパン(ガートナー)の調査で明らかになった。同社は、暗号やパスワードで適切な管理をしていたとしても、操作を誤れば情報漏えい事故と隣り合わせの状態として警告している。
ガートナーのITデマンド調査室が2005年1月下旬、1600人に対してWeb調査を行った(有効回答数は643)。その結果、53.8%の人間が個人情報を個人利用のPC内に記録および所有していると答えた。それらPCに記録されている個人情報の数は、100人未満が28%、100人以上500人未満が15.8%、500人以上が10.0%の割合。
特に、業務上顧客リストを取り扱う必要性のある営業・販売・サービス部門の人間になると、クライアントPCに個人情報を記録している率は高まり、73.4%となり、保有する数も増える傾向になる。
また、そのPCに施されている漏えい対策を質問したところ、約半数に当たる52.8%が「暗号やパスワードで保護」を行っているとし、20.8%の人間が「そのほかの慎重に適切な管理手法を実行」しているとした。その一方で、「危険を感じているので対策したい」と答え、対策が手付かずになっている回答も21.5%あった。
個人情報の漏えいに置ける最大のセキュリティホールは、クライアントPCといわれる。特にノートPCなどを社外に持ち出すことが多い、営業職などにはより慎重な対策が求められる、としている。
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